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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第33回目の講習会が3月18日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の坂梨孝美先生が指導、関根寛和先生が指導補佐で進められ、まず最初に「形の基本は立ち方」(坂梨先生)という教えから、閉足立ち、結び立ち、平行立ち、外八字立ち、内八字立ち、四股立ち、基立ち、前屈立ち、猫足立ち等の講習があり、坂梨先生は「結び立ちは中心線を軸に両足を45度に足を開きます。平行立ちは他の流派では足の外側が平行になるように立ちますが、糸東流は内側が平行になりなます」と説明された。交差立ちの指導から糸東流の第一指定形バッサイダイの講習に移り、初めに形全体を通した手順を行い、続いてそれぞれの細かい動きの分解や意味の解説があった。
坂梨先生からは「糸東流の空手には落花、流水、屈伸、転位、反撃という防御(受け)の五原則があり、それらを応用した動きが形の中に集約されています。またバッサイダイの最後の掛け手は手首を柔らかく動かす動作が求められますが、手首が柔らかければ相手の様々な攻撃を受けたり流したりすることができるので、とても大事です」と語られて指導を終えた。
16:00からの横道正明先生の組手講習は、まず4人一組で2人がゴムの輪を横長の長方形に持ち、残りの2人が輪に向かって突きを打つ稽古からスタートした。横道先生からは「足首と膝を柔らかく使って、後ろ足の踏み込む力を使ってできるだけ遠くを打つように突くこと。組手の時に突きを手だけで打って体の重心が後ろに残る傾向が見られたので、突く時は前足の膝は突っ張らずに腰から前に出るつもりで柔らかく使ってください」との注意があり、このゴムの輪を用いた打ち込みは逆突き、刻み突き、前蹴り、廻し蹴りの各技で行われ、慣れてきたところで右逆突き、左逆突き、左刻み突き、右刻み突き、右前蹴り、左前蹴りを連続して10秒ごとにチェンジして繰り出し、廻し蹴りは左右各1分間で行われた。
続いて前回同様に黄色と白色の2つの電球を用いて、黄色が点いたら突き、白色が点いたら蹴り、同時に点灯したら連続技といったそれぞれの攻撃を瞬間的に繰り出す稽古が行われ、最後は試合形式の組手稽古を行い、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は、来週3月25日(土)に行われる予定である。