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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第34回目の講習会が3月25日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の坂梨孝美先生が指導、関根寛和先生が指導補佐で進められ、最初に立ち方の復習があり、閉足立ち、結び立ち、平行立ち、外八字立ち、ナイハンチ立ち、四股立ち、そして基(もと)立ち、前屈立ち、猫足立ち、交差立ちの解説があった。続いて前回同様にバッサイダイの講習に移り、今回は主に足の位置と幅の確認、手、足、膝の高さ、目付けのタイミングなどが細かく指導された。
その後のバッサイダイの形の分解の前に、坂梨先生から「前回皆さんの組手の講習を見ていて気付いたのは、まだ皆さんはお互いにどちらか技の速い方がポイントを取るように相打ちで攻撃しています。そうではなく、お互いの間合いを考えて相手の技を受けたり、外したりしながら後の先、あるいは先の先を取るような組手を心掛けなくてはいけません」との注意があり、「バッサイダイの最初の交差立ちの箇所は、相手の攻撃を横に転身して受け、即座に裏拳で反撃します。このように転身して相手の攻撃を外し、後の先を取ること。形は分解を学び動作の意味が理解できてくると、必ず組手にも生きてきます」と説明された。この日はバッサイダイの分解をおよそ半分ほど行って、形講習を終えた。
16:00からの横道正明先生の組手講習は、まずゴムの輪を自分の足に巻いて前後にステップする稽古からスタートした。後ろ足で床を蹴って前方へ、逆に前足で床を蹴って後方へステップする動きを左右両構えで行い、横道先生からは「前に出て攻撃し、すぐに後方へ下がり、相手との間合いを切る。この際、上に飛ぶのではなく、すり足で歩幅を変えずに行うことが大切。歩幅が違ってくると間合いが狂う」との解説があった。
続いて刻み逆突きの移動稽古が行われ、横道先生は「相手にダメージを与える突きではないので、肩を回して力に頼った突きにならないこと。目標に向かって正確に突く」との注意があった。次に2人組で2個のボールの付いたゴムを片方が持ち、片方が先ほどの前後のステップを使って刻み突きで上段、逆突きで中段のボールを突く連続攻撃の稽古が行われた。最後は黄色と白色の2つの電球を用いて、今回は黄色が点いたら蹴り、白色が点いたら受けてからの突き、同時に点灯したら連続技という稽古となり、横道先生は「4月から全空連のルール変更で、試合終了時に同点の場合は最初にポイントを先取した選手が勝者となります。ですから組手のときは最初から積極的に技を仕掛けてポイントを取るつもりで攻撃を出して下さい」と話されて、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は、来週4月1日(土)に行われる予定である。