2025年 松井章奎館長より新年のご挨拶~動画配信
2025年1月1日
新年 明けましておめでとうございます。
皆様方には平素より国際空手道連盟 極真会館の活動を御理解いただき、御支援を賜り誠にありがとうございます。
一昨年は大山倍達生誕100年という記念年に第13回目となる全世界空手道選手権大会を開催し成功裏に閉幕することができました。また昨年は大山倍達没30年を迎え、同時に国際空手道連盟 極真会館 創立60周年、私も館長に就任して30年目を迎える年でありましたが、1月の三峯冬合宿から12月の第56回全日本大会に至るまで、その一年間の恒例行事を無事滞りなく執り行うことができ、こうして新たな年を迎えることができましたのも、偏に皆様方の深い御理解と御協力の賜物であると、この場をお借りして心から御礼を申し上げます。
昨年はそういった節目の年にあたり、改めて国際空手道連盟 極真会館における活動指針の再確認と今後の10年、100年を目指す上での所信を表明させていただきました。これらは、激動する現代社会において極真会館がいかなる団体で、どこを目指していくのかを明確に示し、極真空手を修行することによって、何を学び、それをどのように活かすのか、また社会に何が還元できるのか、ということを再認識する上で改めて表明したものであります。
この活動指針の再確認、所信表明等の映像はYouTubeで配信されていますので、ぜひご視聴いただければ幸いです。
改めて「国際空手道連盟 極真会館」とは、我々の師である大山倍達が波乱万丈の人生の中で様々な経験を経て導き出した「頭は低く、目は高く、口を慎んで心広く、孝を原点として他を益する」という基本理念に基づいた活動を展開している武道団体です。それを裏付ける上で「実践なくんば証明されず、証明なくんば信用されず、信用なくんば尊敬されない」という師が教示した独自の精神性を持った「実践空手・実戦空手」(実際に行うという意味と実際に戦うという意味を併せ持つ空手)を標榜する武道空手団体であります。
また、「国際空手道連盟 極真会館」は全世界に極真空手を普及させる活動を通じて、老若男女を問わず各々の皆様の実生活の充実、次代を担う青少年の育成、それらによって社会の健全化と世界平和の一助となり、社会に有用たる団体を目指すという志をもとに活動している「社会体育団体」でもあります。
そして今年2025年は、国際空手道連盟 極真会館にとって次の70周年に向けたリスタートの1年目という年になります。今年の特別な行事としては、4月に第7回目を迎える全世界体重別空手道選手権大会を東京体育館にて開催致します。この大会はコロナ禍により一度開催を断念した経緯があり、今回が8年ぶりの開催となります。体重別の世界大会という位置付けのこの大会は、3年後の2027年に行われる体重無差別の第14回全世界選手権大会に向けた試金石になる大会とも言えると思います。
これがリスタートへの第1歩とも言えますから、素晴らしい大会が開催できるように気を引き締めてそこに臨み、また平和の祭典になるような大会を目指していきたいと考えております。
一方で、前述のように我々「国際空手道連盟 極真会館」は「武道団体」であり「社会体育団体」ですから、極真会館にとっての競技会というものは、大会の主催者も、また参加する選手にとっても「修行の場」でなければならないということが言えると思います。
「武道・武術」である以上は「最強を目指す」という意味での「実戦性」を追求する大会であり、競技会である以上は師が常々教示した「地に沿った基本、理に適った型、華麗なる組手」「理念のある空手が極真空手である」という意味においての美しい技の競い合いがなされるように「競技性」を高め、社会体育活動である以上は「安全性」の確保を最重要視して、そこに武道としての「精神性」や極真としての「理念」が顕在化できる大会でなければならないと考えております。
また、大会全体を通して極真会館の活動指針の一つである「世界平和」をスローガンに掲げ、極真会館ならではの活動として「世界平和を目指す」という志が表に顕れるような大会にしていきたいと思っております。
皆様方にもこの大会を楽しみにしていただくと同時に、ぜひそういった趣旨に御賛同いただき、引き続き御支援、御協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
今年2025年を迎えたわけですが、まだまだ世界中で紛争が続き、政治的な転換期を迎え、まさに現在は激動の最中とも言えます。そういった中で、我々自身がいかに日々を健やかに過ごしていくのかということが一番大事なことだと思いますので、2025年が皆様方にとって充実した豊かな年になるように御祈念申し上げ、それと共に今年極真会館がさらに前進し発展するよう高い志を持って活動に邁進していきたいと考えております。
皆様方には、今年も変わらぬ御教導をいただき、御支援を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げ、私の新春における挨拶に代えさせていただきたいと思います。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
押忍。
2025年1月1日
国際空手道連盟 極真会館
館長 松井章奎