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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第15回目の講習会が10月15日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)の稽古は、松濤館流の林田至史(ちかし)先生の指導が行われた。まず前屈立ちから左右の逆突き、松濤館流の第一指定形である観空大の中によく見られる内受けから逆突き、蹴り技では前蹴りから横蹴りへの連続蹴りが行われ、林田先生からは「前蹴りは中足を返してアゴの高さ、横蹴りは踵が上に来るようにして肩や脇の高さを狙うこと」との注意があった。さらに後屈立ち手刀受けでは「前の手は、拳・肘・肩で三角形を作る」との指摘があった。
形講習では、これまで行われた観空大の前半・中盤部分を重点的に行ったが、今回は後半部分の指導が行われ、難しい受けや手の動きや立ち方などが細かく説明された。
最後は観空大の全体を通した稽古を反復して行った。
続いて16:00からの組手講習では、今回は土佐樹誉彦先生の指導が行われた。土佐先生からは初めに間合いの重要性についての説明があり、まず2人組で肩・腹・膝にタッチしてポイントを競う稽古が行われ、土佐先生からは「どう動いても自由ですし、攻撃や捌きも自由。ゲーム感覚で行うことで自然に相手の動きや間合いの感覚を養うのが目的です。全空連の組手試合には下段蹴りはありませんが、膝にタッチするのは上下の打ち分けや自分の視野を広げる意味があります」と説明があった。
また土佐先生は「手から先に動かすことが重要で、力むことなく素早く攻撃すること。力んで体に力が入ると、相手はその次の動作を察知します。実際の組手では、構えた位置から拳を前に飛ばし、重心がその拳に追い付いていくイメージです」と解説された。
続いては2人組で実際の組手に近い移動稽古。まず刻み突き(前の手の突き)、逆突き、左右の突き、蹴りから突きへ連携した技の移動稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は、来週10月22日(土)、15時より稽古が行われる予定である。