本部最新情報

EVENTREPORT

公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第8回目の講習会が7月16日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
今回は竹川達男先生の形(型)稽古が2時間行われ、竹川先生の道場から形の競技会で活躍している金田涼太郎選手がアシスタントとして参加した。
まず体の鍛錬も兼ねた準備運動を念入りに30分間、その後に立ち方の復習、基本の稽古では突き、手刀、貫手、掌底、上段・中段・下段の受けを行った。受けでは二人組になって約束組手の形式で行い、実際の組手に近い受けの動作を学んだ。
休憩後、サンチンとセーパイを各20分間ずつ復習。サンチンでは回転するときの注意点や呼吸法などが指導され、セーパイは形の分解が紹介された。その後、金田選手がセーパイとセイエンチン、そして剛柔流で七段を受審する際に行うというクルルンファを披露した。竹川先生は「クルルンファは剛柔流では最後から2番目に難しい形で、手を握って拳を作る動作がありません。これは接近戦を想定した剛柔流の特徴がよく現れている形です」と解説された。
最後に相手に手を掴まれた際の護身術の指導があり、この日の講習会は終了した。
来週は総本部夏合宿のため休講となり、次回は7月30日(土)に行われる予定である。

■講習会参加者のコメント
澤村勇太(総本部)
「常に新しい発見があって、とても新鮮な気持ちで毎回稽古に参加しています。剛柔流の準備運動はまさに体の鍛錬で、現在の体育理論に照らし合わせても非常に理に適っていると思うので、自分が指導しているクラスや選手稽古でも採り入れています。今日は金田選手の形を見て、技の正確性やキレが凄くてとても勉強になりました。組手に関しては、スピードと一瞬の間の取り合いが重要になるので、(極真の)改定ルールの試合でも参考になる部分が多いと思います」

武部理央(本部直轄四谷道場)
「今までは極真空手しか知らなかったので、全空連の空手で何かしら学べるものがあると思ってなるべく時間の都合をつけて参加しています。形はまだ流れを掴むのに精一杯ですが、腰を安定させたり、技のキレを学ぶのにはとても良いと思います。組手は、極真では重みや威力を意識しますが、全空連ではまずスピードが優先なので、威力とスピードを上手く融合させることができれば、自分の組手にも活きてくると思います」