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 11月2日(日)3日(月・祝)、東京体育館で開催される『第46回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』に出場する安島喬平と上田幹雄が、10月29日(水)本部直轄恵比寿道場にて公開練習を行った。
 まず昨年のチャンピオン安島は、「自分は胴廻し回転蹴りが得意なのですが、空振りしたりガードされた場合は相手の足下に自分の体が寝転んでしまい、下段突きを決められて技有りを取られる可能性もある」と、倒れない回転技を研究した成果として、接近戦からの跳び後ろ廻し蹴りを披露した。続いて上田は、「自分が得意とする上段膝蹴りは、相手に研究されて当たらないと思うので、上段膝蹴りがなくても勝てる組手を研究した」と、上段膝蹴りの高さと軌道から上段廻し蹴りに切り替える新技を公開。
 二人とも大会4日前にも関わらず、絶好調ぶりをアピールし、大会で活躍を期待させた。

■安島喬平のコメント
茨城県常総支部、弐段
171cm、90kg、25歳
「先週までは緊張していましたが、今週になって逆に“やるしかない”と開き直って、強豪選手と戦う覚悟ができました。今週は大会前の調整期間ですが、昨年は1日置きに息上げをして必ず心拍数を上げていくやり方で優勝できたので、今年も同じ方法で取り組んでいます。全日本チャンピオンとして臨む初めての大会ということで、緊張した部分はありますが、今回は真のチャンピオンを決める大会だと思っているので精神的に開き直ることができたと思います。
 跳び後ろ廻し蹴りは、高さよりもヒットする確実性を重視していて、大会でもこの技で相手を倒せるように稽古してきました。突きの強化では、腕の筋力の持久力を上げるために、寝転んだ道場生に両手で帯を掴んでもらい、道場内を引きずるようにしてその帯を引っ張りながら走るなど工夫して稽古をしてきました。
 大会には強い外国人選手もたくさん出場していますが、昨年対戦できなかった荒田昇毅選手との決着にこだわっているので、彼を倒して真のチャンピオンになりたい。世界大会の出場権を得るためにベスト8に入るのは第一前提ですが、そんな小さいところに目標を置くのではなく、必ず優勝して来年世界大会につなげていきたいと思います」

■上田幹雄のコメント
横浜北支部、初段
186cm、88kg、19歳
「今週になって自分も精神的に吹っ切れました。(順当にいけば)4回戦で強豪のオレクサンダー・イエロメンコ選手との対戦になりますが、今は戦うのが楽しみで早くやりたいと思っています。評価の高いイエロメンコ選手を倒せば、自分がその上の評価を得られるので、強い選手とたくさん試合ができるという喜びを今大会で爆発させたい。
 全日本大会は1回戦から強い選手ばかりですが、特に4回戦のイエロメンコ選手と準々決勝の荒田昇毅選手の対策は完璧にでき上がっています。強い選手を倒して、強いブロックを勝ち上がれば、世界に“上田幹雄”の名前をアピールできるので、すべてがチャンスだと思っています。
(得意の上段膝蹴りに関して)得意技を封印しても勝てるのが真のチャンピオンだと思うので、どれだけ上段膝蹴りが警戒されても問題なく勝てるように稽古をしてきました。その一つが突きの強化で、車を押したり、相撲の押しなどのメニューを行い、今はフルパワーでなくても一瞬の力で相手を効かせることができるようになりました。また、今まで打ち合いの組手が苦手だったのですが、それらの稽古のおかげで体幹が強くなり、体重で5kg、ベンチプレスも約20kgアップしました。あとはその体でどれだけ自分の動きができるかが今大会の課題でもあります。
出場するからには目標は優勝。イエロメンコ選手に勝ち、日本のエースと呼ばれる荒田選手、安島選手に勝って、自分が日本のエースになれるように頑張ります」

■第46回全日本大会情報
■第46回全日本大会トーナメント
■第46回全日本大会記者会見レポート