昇段レポート

「審査で館長に厳しい指摘を受け、自分の未熟さに気づく」
山本慎二/参段/福岡県西支部

 この度は、参段の昇段審査の機会をいただき、誠にありがとうございました。阿部清文師範、福岡県西支部の皆様に深く感謝申し上げます。
 福岡県西支部に移籍して来て、早10年の年月が経ちました。当初は茶帯で移籍し、まさか10年後に参段の昇段審査を受審できるとは夢にも思いませんでした。
 移籍してきた当初は初段の昇段すらあまり意識していませんでした。しかし、転勤して時間が経ち、仕事がある程度落ち着いてくると、空手の稽古時間が増えていきました。また、後輩達が昇段審査を受審する姿を見て、いつまでも茶帯のままではいけないと思い、さらなる稽古を重ねて受審しました。ここからが本当の極真空手のスタートだったと思います。
 転勤族のため、福岡に来て5年が過ぎた頃からいつまた転勤になるかもしれないという思いから、一年一年がこれが福岡でできる最後の稽古だと思い、非常に充実した稽古ができたと思います。また壮年の全日本大会にも出場させていただく機会をもらい、なおいっそう稽古に励みました。当初は勝てませんでしたが、最後に45歳以上の部の重量級で3連覇できたことは、非常に嬉しく思います。
 福岡県西支部での空手生活は、後半は指導に回ることが多く、自分が後輩達に注意する立場になりました。20年近く空手の修行を続けているので、基本、移動はきっちりとできて当たり前だと思っていましたが、参段の審査の際に松井館長から移動稽古が終わってすぐに厳しい注意を受けました。日頃後輩達に注意していたことを松井館長から指摘を受け、まだまだ空手に対して未熟である自分に気づくとともに、空手の奥の深さを感じました。
 参段の審査の合格を阿部師範から聞いたのは、名古屋に転勤が決まった送別会の時でした。福岡県西支部で最後の最後に昇段できたことが非常に嬉しく思いました。
 最後になりましたが、10年間お世話になった阿部師範に感謝申し上げます。おそらく福岡県西支部に来なければ、ここまで極真空手にのめり込むことはなかったと思います。
 福岡で培った極真精神を、新たな名古屋でも発揮し、生涯の空手道人生をこれからも全うしていきたいと思います。押忍。

◎極真会館福岡県西支部