昇段レポート


「周りの人たちに支えられて取ることができた黒帯」
北村佳祐/初段/本部直轄静岡富士道場

まず最初に僕に昇段の機会を与えていただき感謝しています。ありがとうございます。

僕が極真会館本部直轄静岡富士道場に入門したのは3年10カ月前、小学6年生の時でした。初めて父に稽古に連れてきてもらった時、気合い、返事の大きさに驚き、先輩が後輩に指示を出しているのを見て、自分も先輩のようになりたいと思いました。

入門して帯も上がっていき、大会にも出るようになり、気づけば稽古の時に並ぶ列でも前の方になり、自分が後輩に指示を出す立場になっていました。1級になってから1年10カ月が経ち、昇段のチャンスを前川先生からいただきました。

拳立て100回ができないまま審査の1週間前になり、焦りがありました。自分でも困り、先輩に「拳立てにコツはあるのですか?」と質問しました。すると先輩は「とにかく、やらなければできるようにはならない。自分は昇段してからも続けているよ」と言われ、僕が楽をしてできるようになろうとしていたことに気づかされました。それから残りの1週間は、毎日絶対潰れないようにやり続け、審査の2日前に初めて100回やることができました。

迎えた昇段審査の拳立てはやってきた通りできましたが、棒跳びを10回目で失敗してしまうという油断からくるミスをしてしまいました。そういった僕の悪い面がいくつか出てしまいましたが、今回黒帯を巻くことが許され、嬉しい気持ちで一杯です。しかし、これからが始まりで、到底今のままではいけないし、直さなければいけないところもたくさんあるので、今後努力していき、後輩たちに目標にしてもらえるような先輩になりたいです。

最後になりますが、これまでご指導いただいた前川先生、他の先輩方、以前審査に来ていただいた福田師範、成嶋師範代、本間先生、ありがとうございました。そして稽古の度に片道1時間半ほどかかる道を毎日運転して送り迎えしてくれている父に感謝の気持ちを持ち、恩返しできるよう、強さはもちろん極真の黒帯に恥じないようになっていきたいと思います。今まで支えてくれた周りの人たちに感謝すると同時に、これからもよろしくお願いします。押忍。