昇段レポート


「再審査で黒帯の重みを改めて感じた」
齋藤将志/初段/本部直轄静岡富士道場

この度は昇段の機会を与えていただき、ありがとうございました。

私が極真空手を始めたのは、4歳の時です。当時は空手というものに全く関心がありませんでした。当時はなんとなく空手を続けていき、痛くてつらいとしか思えませんでした。道場に行く時、寒気がしたり、お腹が痛くなったりすることが頻繁にあり、本当に嫌いでした。

しかし、私が幼稚園の時に初めて出場した大会でなぜか優勝してしまいました。それをきっかけに多くの大会に出場しはじめましたが、ほぼ毎回1回戦負けしていて、稽古をしっかりやらないと勝てないということが徐々に分かってきました。そこで稽古量を増やしていき、選手コースなどにも出るようにしていきました。その結果、多くの表彰台に上がることができました。稽古は大変でしたが、表彰台に上がったときの嬉しさは、それ以上のものがありました。

そして高校受験の2カ月前に、道場の先生から昇段の話を聞いた時に、正直少し戸惑いましたが、とても嬉しかったです。それから2カ月間は受験勉強に励み、その後4月の国際大会と昇段に向けて稽古をしていきました。

とても忙しく大変な時期でしたが、どれも良い結果を残したいと思って頑張りました。そして受験は合格しましたが、国際大会であまり良い結果を出せなかったので、昇段を死ぬ気で頑張ろうと思い、受けました。

当日は、今までにないくらい緊張しました。特に10人組手では、ガチガチになってしまい、あまり良く動けませんでしたが、なんとかやり切りました。そして次の日の稽古で先生から、再審査だと言われ、黒帯の重みを改めて感じました。

ようやく再審査で合格と言われた時は、本当にうれしかったです。今回昇段できましたが、黒帯の実力はまだ自分にはありません。これからの稽古で一人前の黒帯になれるように頑張っていきたいと思います。

最後にこれまで自分を育てていただいた先生や先輩、後輩、家族など、協力していただいた全ての方に感謝しています。ありがとうございました。押忍。