昇段レポート

「41歳で入門、試合出場、黒帯取得」
今本 博/初段/石川支部

この度は昇段審査の機会を与えていただき、誠にありがとうございました。古城副支部長はじめ、江戸先生、坂本先生、武藤先生、諸先輩の方々にご指導いただき、心より感謝申し上げます。

私が入門させていただいたのは41歳の時でした。中学3年生の頃『空手バカ一代』で極真空手を知り、大山総裁の書物に触れ、その時以来「極真会」の文字の入った道着を着て空手をすることを夢見、そう思いながらいつしか26年が過ぎていました。子どもには極真空手をという思いもあり、家の近くに道場ができたのをきっかけに、子どもの入門に次いで晴れて自分も入門するに至りました。初めて道着を手にした時は、大変うれしく、興奮したのを覚えています。

稽古は決して楽なものではありませんでしたが、毎週の稽古を待ち遠しく感じていました。始めたのが41歳ということもあり、普段の稽古で汗を流すことで満足な日々でしたが、坂本先生から「壮年の組手試合に出てみませんか?」という一言をいただき、自分の年齢でも試合があることを知り、これまでの考えが変えて松任道場でのスパーリング稽古にも参加させていただくようになりました。その後、古城副支部長から「特錬稽古に参加しないか?」というお話があり、特錬稽古にも出席させていただくようになりました。

稽古中、古城副支部長より「特錬とは、特別に鍛錬する場」ということを聞かされ、現役の若手選手が参加している中で自分が足を引っ張るわけにはいかないという思いで必死でついていくだけでした。少しずつ試合でも結果が出るようになり、帯の色も上がり、茶帯まで来ることができました。空手を始めた当時、黒帯への憧れはあったものの、自分が昇段審査の当事者になるとは想像すらできませんでした。この度、昇段審査を決意し、道場責任者の武藤先生に申し出た瞬間の緊張感は、審査終了まで続くこととなりました。最大の課題、10人組手では前に出ることを心がけ、どんな体重のある対戦相手にも怯むことのない組手を目標としました。

最後に、これまで一緒に稽古してきた武藤先生をはじめ特錬メンバーの皆様、松任道場強化稽古で汗を流してきた方々、蕪城道場生に感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。押忍。