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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第51回目の講習会が8月26日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の関根寛和先生の指導で行われ、今回が糸東流の最後の講習会ということで、最初に先生より「これまで皆さんが学ばれたバッサイダイとセイエンチンの形と分解を、みんなが見ている前で発表していただきたいと思います」との話があり、まず2人組でバッサイダイとセイエンチンの特徴的な部分の分解の練習を行い、続いて各自で2つの形をそれぞれ復習する時間が約10分ほど設けられた。
関根先生から「形は精神的な部分が動きに反映されやすく、多くの人が見ていてプレッシャーがかかる状況でも、そのプレッシャーに打ち克って自分の動きを続けなければなりません。そういった状況に慣れるためには、なるべく人が見ている前で形を見せる経験を積むことです」と話しがあり、4人一組でバッサイダイとその分解、セイエンチンとその分解を皆の見ている前で発表した。
それを見ていた関根先生は「本来であれば2年、3年かけて習得するものを、わずか半年でここまで上達できたのは、皆さんの真剣に覚えようという気持ちがあったからだと思います。形は体の使い方に直結している部分が大きいので、組手に活かせる要素も多い。これからも形をしっかり稽古して、形から多くのものを吸収していって下さい」との話があり、約半年間に渡った糸東流の講習会を終えた。なお、来週からは和道流の形講習がスタートする。

続いて16:00からの組手講習は横道正明先生の指導で、まず2人組で一本組手の稽古が行われ、攻撃側の上段突きに対して受け側は返しの中段突き、同様に中段突き、中段前蹴りと続き、横道先生から「攻撃側は頭や体を上下させずに真っ直ぐ前に出る。受け側は相手の突き蹴りが来る前から受けの体勢をするのではなく、ギリギリまで引き寄せて寸前で瞬間的に半身になって受ける」と注意があった。その後、自由組手の構えでの一本組手が同様に行われ、次に3ポイント勝負の試合形式の組手に移った。
組手の中で意味もなく後ろに下がる講習生に対し、先生からは「後ろに下がるのは相手を呼び込んでカウンターを狙う時だけ。攻撃側も受ける側も怖がらずに気持ちは常に前に出ている。最初は怖いかもしれないが、稽古でそれを克服していかなければいけない」と厳しく注意があった。
組手の後は白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら突き、黄色が点いたら蹴り、2つ同時に点いたら突き蹴りの連続攻撃、さらに白色が相手の攻撃を受けてから突きの返し、黄色が受けてから蹴りの返しといった反応の稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週9月2日(土)に行われる予定である。