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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第28回目の講習会が2月4日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は、この日は松濤館流の大竹則雄先生の指導が行われた。まず軽い準備運動から始まり、基本稽古では中段突き、前蹴り、前屈立ちで刻み突きから逆突きの二本突きが行われ、大竹先生は「松濤館流では半身と正面の使い分けを大事にしていて、形の試合の中でもそれが出来なければ減点の対象になります」と話され、刻み突きでは半身、逆突きでは正面を向くという姿勢が徹底された。また、前屈立ちからの前蹴りでは「稽古の中で体を練り上げていくという考えがある」(大竹先生)ということから、腰を落とした低い姿勢から膝のスナップを効かせて蹴る動作が指導された。
基本の後は形講習に移り、最初に慈恩(じおん)の全体の練習、さらに部分ごとに分けて反復する稽古が行われた。大竹先生からは前屈立ち、正面・半身、交差立ちの高さ、足の位置など試合で減点にならないように注意すべきポイントが解説され、「回転する時に他の流派では上足底を軸にしますが、松濤館流ではカカトが軸になります。また回転を速くするためには回転する半径を小さくすること。そして回転が終わったらしっかり伸ばす。ダイナミックな形を行うためにも、このことは覚えておいてください」と説明があった。
慈恩の後は観空大も同様に反復練習が行われ、各部分ごとの注意すべきポイントについての説明があり、大竹先生は「減点になるポイントは、逆に言えば正確に出来れば加点ポイントになるわけですから、意識して正確に出来るように稽古してください」と話されてこの日の形講習は終了した。
続いて16:00からの組手講習は、今回は土佐樹誉彦先生が指導がされ、まず二人組の打ち込み稽古で、刻み突き、逆突き、刻み逆突き、刻み逆突きから相手が下がったところに追い突き、前足で相手の前足にタッチしてから刻み突き、前足の中段前蹴りから刻み突きの稽古が行われた。さらに下段から上段、中段から上段に蹴りを変化させるフェイント技、相手を次々に変えていく回り稽古、二人組で前足をスライドさせて腰を落として同時に中段を突く稽古や相手の突き技に対してカウンターの逆突きが指導された。
最後に三人組になり、一人に対して二人が交互に攻撃を仕掛け、受け手は連続で相手の技を捌いて返す稽古が行われ、土佐先生は「この稽古の意図は、反応を良くすることと視野を広くすることです。試合では相手は様々なポジションに位置を変化させて技を仕掛けてきますし、自分も相手の技を捌きながら有利なポジションに移動する必要があるので、そういったことを意識しながら取り組んでください」との説明があり、この日の講習会は終了した。