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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第26回目の講習会が1月21日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00から松濤館流・林田至史(ちかし)先生の形(型)講習では、軽い準備運動の後の基本稽古で、まず前屈立ちから逆突き、前蹴り、移動稽古で前屈立ちからの追い突き、三本突き、慈恩(じおん)の形に出てくる上げ受けから逆突き、内受けから逆突き、前蹴りから追い突き、後屈立ち手刀受けの稽古が行われた。林田先生からは松濤館流の前屈立ち、後屈立ちの説明があり、後屈立ち手刀受けの際は手刀・肘・肩が三角形を描くようにとの指摘があった。
小休止後は形の講習に移り、まず小グループに分かれて講習生の中で慈恩を出来る人がまだ出来ない人に教える自主練習の時間が設けられた。「まだ出来ない人はよく見て聞いて覚えてください。また教える側の人は、他の人に教えることでさらによく覚えられるので自分の勉強になります」と林田先生。約10分後に全体を2組に分けて、各組ごとに慈恩を披露し、片方の組は見取り稽古を行った。続いて観空大でも小グループで講習生同士の自主練習が約10分間設けられ、その後慈恩と同じように2組に分かれて披露された。
16:00からの横道正明先生の組手講習では、前回の試合形式の稽古に引き続き、今回も試合形式で行われた。まず二人組になり、組手の構えで軽くリズムを取って前後に動き、先生の合図で構えを左右スイッチさせる稽古が行われた。横道先生からは「脇を空けない、肘を締める、半身になる。組手は左右両方の構えができないと勝てません」との指摘があり、前後に動いた後は、手技のみ、相手の攻撃を受けて返す、手技と足技の両方といったように段階を踏んで実際の組手に近付いていった。
そして今回初めて上段突きを含む突きでの試合形式の組手が行われ、世界ウェイト制日本代表の上田幹雄を筆頭に講習生がそれぞれ組手稽古を体験した。先生からは「腰を引いた状態で小手先だけで突きを打ってもポイントになりません。自分の腰を相手の腰にぶつけるつもりで踏み込み、しっかり形を作って突きを打ち込み、打ったら素早く引くこと」と注意があった。先生は「大きく声を出して気合いを入れることも有効な技です。大きな声を出すことで技も活きてくる」と話し、最後に一本突きの打ち込みを行ってこの日の稽古は終了した。
次回の講習会は、来週1月28日(土)に行われる予定である。