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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第16回目の講習会が10月22日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
まず15:00からは、松濤館流の林田至史(ちかし)先生の形(型)講習が行われ、軽い準備運動の後に前屈立ちから左右の逆突き、松濤館流の第一指定形である観空大の中によく見られる内受けからの逆突き、蹴り技では前蹴りと横蹴り、そして後屈立ちからの手刀受けが行われた。
林田先生は「突きは下半身を安定させたまま、しっかりと腰を切って動きにメリハリをつけること。受けの際は帯の結び目が真横を向くくらい半身を切る」との注意があった。
続いて前回の講習会で行った観空大の部分ごとの抜粋した稽古が行われ、林田先生から「形は同じリズムで続けるのではなく、力を入れるところと抜くところ、速く動くところとゆっくり動くところなど、緩急を意識して行うことが大事です」と注意があった。
最後は観空大の全体を通した稽古を反復して行い、形講習は終了した。
16:00からの横道正明先生の組手講習は、目印となるポールを1列に並べてジグザグに前に進みながら刻み突き、逆突き、前蹴りを繰り出す稽古からスタートし、慣れてきたところで2人で競争する形でスピードの養成を図った。
続いて2人組で約束組手の稽古。最初は前屈立ち下段払いの構えから、攻撃側が上段突き、中段突き、前蹴りを仕掛け、片方が相手の攻撃を受けて返す基本一本組手が行われた。横道先生は「攻撃の際は、前に出る自分の膝を相手の膝の左右にぶつけるように素早く真っ直ぐに仕掛けること。受け手はギリギリまで相手の攻撃を寄せ付けて、当たる直前で半身を切って受ける。半身を切る時は体の軸をぶらさずに、体勢を崩さずに受けて、即座に返しの攻撃につなげること」との注意があった。
基本一本組手の後は自由一本組手。お互いに自由な動きの中から、上段追い突き、中段逆突き、中段前蹴りの3つの攻撃を仕掛けて、相手がそれを受けて攻撃を返す稽古が行われた。最後は相手に攻撃を打ち込む稽古。攻撃側は遠い間合い、近い間合い、フェイントなど実際の攻防を想定して技を出し、その直後に必ず引き手を取って残心を示すことが要求され、受け手は相手の攻撃から決して目をそらさずに受けて返すタイミングを読むことを意識することが求められた。
最後に横道先生からは「基本、形、組手が連動していることをもっと意識して稽古に取り組んでください」との指摘があり、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は、来週10月29日(土)、15時より稽古が行われる予定である。