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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第5回目の講習会が6月25日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
まず15時より行われた竹川達男先生の形(型)稽古は、準備運動を20分、続いて立ち方と基本の突き、蹴り、受け、そして前回に続きセーパイとその分解の解説があった。受けについて竹川先生は「剛柔流は近い間合いでの攻防を想定しているので、例えば突きに対する受けは相手の拳を受けるのではなく突いてくる腕の奥側を受ける。相手の次の攻撃をつぶして体勢を崩す意味があります」と話された。セーパイのあとは参加者のリクエストでセイエンチンとその分解を披露され、「剛柔流の形は手を回す動作が多いのですが、それは相手に掴まれた場合に外すという意味が多い。このようにもし相手に掴まれたら、もし相手が攻撃してきたら、もし相手が武器を持っていたらなど考えながら形の稽古をやると楽しいですよ」と語られた。
続いて16時より横道正明先生の組手の指導が行われ、まず移動基本では前屈立ちから突き、前蹴り、廻し蹴りが指導された。「突きは肘を飛ばすつもりで遠くを突くように意識してください。またその時に肩が流れないように注意すること」と横道先生。次に2本のゴムひもを二人で持って、片方が引っ張ったら突きを出す稽古を行った。「相手が目の前にいることを意識して目標を決めて突く」と話され、「引き手を素早くしっかり引くこと」との指導があった。そして二人組で片方が赤と青のシートを持ち、そのシートを出す合図によって突き蹴りを出す稽古に続き、最後は先生が持つ電球が点いたら攻撃を繰り出すといった反応を高める稽古で締め括られた。
次回の講習会は、来週7月2日(土)を予定している。

■講習会参加者のコメント
森善十朗(東京城西支部)
「自分は5回目の参加になりますが、常に新しい発見があり、改めて空手の奥深さを教えて頂いています。特に組手の稽古では、出入りの速さ、スピードの出し方、間の取り方など今回改定されたルールで必要とされている部分も多くあると思うので、現役選手や中高生で試合に出ている選手はぜひ時間の都合をつけて参加してほしいと思います」

小林ゆうき(東京城東支部)
「今回が初めての参加で、全く違う感覚で白帯に戻ったような意識で稽古に臨みました。最初の準備運動から体の使い方が違いましたし、組手の稽古でも引き手の重要さを教わって、全く別の競技のように思いましたが、先生方の話されていることがとても勉強になり、普段自分が受け持つクラスの指導に活かしていけると思いました」