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4月26日(土)、本部直轄恵比寿道場にて第10回世界大会優勝者タリエル・ニコラシヴィリ(ロシア)の百人組手が実施された。史上初の現役世界チャンピオンによる百人組手挑戦ということもあって多くの注目を集め、また1週間前の国際親善大会のために来日した海外勢も多数駆けつけてタリエルに大きな声援を送った。
13時に挑戦者タリエルと百人の対戦相手を前に松井章圭館長より「極真会館創立50周年であり、大山倍達総裁逝去20年の今年、そして折しも総裁の命日にあたる4月26日に極真最大の荒行といわれる百人組手を行うことは非常に意義のあることです。この百人組手は勝敗は決めますが百本試合ではありません。しっかり技のやり取りをしてきれいな組手を心がけ、充実した百人組手にしてください」との挨拶があり、13時10分に1人目の対戦者である赤石誠との組手がスタートした。
今回の百人組手は主審が25人で交代する方式で、最初が神尾伸幸師範、26人目から50人目までが杉村多一郎師範、51人目から75人目までが木山仁師範、最後の76人目から100人目がフランシスコ・フィリォ師範という豪華な布陣。序盤は動きに硬さの見えたタリエルだったが、25人を過ぎると足掛け下段突きがハイペースで決まり、順調に合わせ一本勝ちや優勢勝ちをマークしていった。
だが、50人を過ぎてやや疲労が見え、57人目で初めて負けを宣せられ、相手の攻撃をもらい続ける場面が多く見られるようになった。
会場にいた支部長、関係者、また対戦者から大きな拍手と声援を受けたラスト100人目は、第45回全日本チャンピオン安島喬平との対戦。タリエルは白熱した打ち合いの中から死力を振り絞って胴廻し回転蹴りや上段前蹴りを繰り出すなど多くの人々の声援に応えて終了。見事史上9人目の百人組手完遂者となった。
過酷な挑戦を終えたタリエルは、「不可能にチャレンジすることが極真空手です。このチャレンジは私の人生そのもの」と充実した笑みを浮かべて語った。








■タリエル・ニコラシヴィリ 百人組手記録
組手開始時間 13時10分
組手終了時間 16時31分
開始から終了まで 3時間21分
一本勝ち&合わせ一本勝ち 21
技有り優勢勝ち      30
優勢勝ち         13
引き分け         27
負け           9