吉岡可菜さん/兼久啓太朗くん/佐川人成くん
2014年6月11日
吉岡可菜
(よしおか・かな)
初段/27歳
極真会館大阪東南支部所属
修行年数/11年
◎極真空手を始めたきっかけは?
私は、入門当時は徳島支部に在籍していました。母と弟が先に入門していた事がきっかけです。当時、高校1年生で学校の部活も辞めてしまい、運動をしなくなっていました。そんな時に道場へ見学に行くと、先輩方が「一緒にやろう」と声をかけてくださったこと、
マイペースに練習ができる道場の環境も自分に合っていると感じ、入門を決めました。初めはダイエット、運動不足解消が目的でした。
◎昔と今とで変わったことは?
「自信」をもてる部分が増えたことです。昔は自分に自信がなく、どんなことでもうつむき気味で、自ら発言することや、人と接することを苦手として避けてきたところがありました。しかし、極真空手を始めてから様々な年代や職業の方と汗を流して、家族のように受け入れてくれたこと、厳しい稽古を乗り越え「あの稽古をやり切れたのだから自分は大丈夫!」と思える強さを身につけられた事が社会に出て仕事をする上でも大きくプラスになっていると日々感じています。また、極真空手を通じて全国にたくさんの仲間が増えました。住んでいるところは離れていても、互いに切磋琢磨できる仲間がいると思うと非常に心強いです。
◎空手を継続する秘訣はありますか?
今は試合にも出場させていただいていて追い込む事が多いのですが、稽古以外の時間も大事にできていることです。極真空手の道場では自分のペースで、各自の目標を持って稽古されている方ばかりです。仕事が忙しくどうしても稽古に行けない、稽古時間に遅れてしまうなどの経験は私にもありますが、それでも師範、先輩方は理解してくださり、稽古に通いやすい環境づくりをしてくださっています。生活の中で優先順位は様々ですので、大事にするべきことを優先しながら空手も楽しむことも長く継続するにあたって大切なことだと思っています。しかし、「今日は道場へ行く!」と決めた時は、仕事や遊びも稽古に合わせて予定を組んで、道場に行けば全力で稽古をしています。稽古に行けない時は自主トレを取り入れるなどもしています。そして、大きなことでも、些細なことでも、目標を常に持ち続けるのはとても重要だと思います。
◎今後の目標。
1年前に大阪東南支部へ移籍し、稽古をさせていただいています。まだまだ慣れないことや戸惑うことも多いですが、少しでも早く黒帯として支部の力になれる様になりたいです。また、今は試合出場を重点に置いて稽古をしていますので、結果を出すのが目標です。極真空手をされている方は本当に心が強く、広く、優しい方ばかりで私の憧れの存在です。私もそうなれるよう、日々努力を怠らず精進していきます。
【大阪東南支部・田中隆昌支部長から一言】
徳島県支部の三宅義人師範よりお預かりして早1年が経ち、最初は支部や生活環境に馴染むことで必死だったと思いますが、最近はゆとりが出てきたように思います。型競技の全日本優勝者(2012年)として移籍してきましたが、移籍後の昨年も全日本型競技で優勝して2連覇を達成していますので、あとは国際大会の優勝という目標に向かって、支部としても応援していきたいと思っています。
兼久啓太朗
(かねひさ・けいたろう)
2級/14歳(中学3年生)
極真会館大阪東南支部所属
修行年数/11年1カ月
◎極真空手の稽古について?
3歳から極真空手を習い始め、送迎は両親がしてくれました。初めの頃は何もかもが怖くて道場に行くのを逃げた時も多くありますが、時が経つにつれて両親が誰のために送り迎えをしてくれているのか、また誰が強くなりたいのか、誰が優勝したいのかを考えることができ、すべて自分自身がしっかりしなければいけないと思うようになりました。
◎今の夢は?
何事にも夢を持つと、人は強くなれると思うようになりました。たとえば○○大会で優勝する!この大会で絶対○○くんに勝つ!という夢(目標)を持つ。それをかなえるためには必死で稽古に打ち込み、勝つための努力をする。そうすれば絶対に結果は返ってくるはずと思います。今年は受験生なので志望校に行けるように、行くための努力をしようと思います。そういう考え方も、空手の稽古を通じて得ることができたと思います。
◎感謝の気持ち。
まだ中学生の僕はアルバイトもできず、何をするにも両親の協力がなければできません。試合会場へ行くのも、稽古に行くのも、今まで空手の稽古ができているのも両親の協力があればこそです。今の自分にできることは、良い試合をして優勝することが、両親へ感謝の気持ちを表す一番の方法だと思います。
◎今後の目標。
試合で負けた相手との再戦で今度は絶対に負けないということと、大会では常に優勝を目指すことが目標です。
【大阪東南支部・田中隆昌支部長から一言】
3歳から入会し、最初はお兄さんたちと一緒に稽古することで次第に楽しさと厳しさを学んできたと思います。試合に出るようになり、小学校高学年からは安定した力を持つようになってきて、関西地区の大会では入賞や優勝することもでき、2014年1月のUSウェイト制大会14歳の部でも海外初遠征で優勝することができました。今年4月の国際親善大会では、今まで強い相手との試合になると途中であきらめてしまうような雑な内容が多かったのですが、今回は最後まで食らいつく精神力も見せて初のベスト8に。入賞まであと一歩だったので、本人はかなり悔しかったようです。今年は受験生で稽古回数も必然的に減ってしまうと思いますが、来年の春には良い結果を出して復帰して、高校生として新たなるチャレンジに向けて頑張って欲しいと思います。
佐川人成
(さがわ・じんせい)
1級/10歳(小学5年生)
極真会館大阪東南支部所属
修行年数/6年3カ月
◎極真を選んだきっかけは?
4歳の時にお父さんと一緒に『地上最強の空手』のビデオを観て、強くてかっこいいなぁと思ったからです。
◎なぜ極真に入門したのですか?
道場に見学に行くと先輩たちは声が大きくて、スパーリングも激しかったので「こわいなぁ」と思いましたが、稽古が終わるととてもやさしかったので、僕もこんな強くてやさしい人になりたいと思って入門しました。
◎極真空手を習い始めて変わったことは?
極真空手を習い始めて怖いものが少なくなり、礼儀正しくなったと思います。
◎今後の目標。
空手を続けてもっといろいろな技ができるようになりたいです。関西の大会では何度か優勝しているので、もっともっと稽古を積んで国際大会で優勝して、最後は世界チャンピオンになりたいです。押忍!
【大阪東南支部・田中隆昌支部長から一言】
彼は幼稚園生の時に入会してきたのですが、入会した道場の稽古時間が午後7時半から9時までと遅い時間帯でもあり、当初は稽古中にコクリと眠たそうな感じでしたが、時間や稽古に慣れてくるとご父兄の送迎で他の道場にも参加するようになりました。日曜日に支部本部道場で行っている特別稽古にもほぼ皆勤で出席し、最近は自分で約30分以上かけて自転車で通ってくるようになるなど、とても頼もしく思っています。関西地区では好成績を残していますが、全国区ではまだまだ未経験の部分もありますので、まだまだ長い人生、慌てずゆっくりでいいから、確実に目標に向かって頑張って欲しいと思います。