昇段レポート


「焦らずに続けることの大切さ」
上處義隆/初段/兵庫・大阪南支部

この度、昇段審査委受審の機会をいただき、誠にありがとうございます。

自分が入門したきっかけは、男として強くなりたい、どうしたら強くなれるのかと考えていると、ふと極真空手のポスターが目に入り、「これだ!」と思い、頑張って絶対に黒帯になるぞと決めて入門させていただきました。

26歳で入門して13年の月日が経ちました。今思えば、学生の頃からもっと早くやっていれば良かったなと後悔しています。

極真空手を始めたと同時に仕事の方も独立して、会社も13期が終わりました。入門した頃は、稽古もやる気で頑張っていたのですが、仕事との両立が難しくなり稽古にも行けなくなってくると、行ける日でも「今日ぐらい休んでも大丈夫だろう」と休む日が増えてしまいました。

そんな月日を送っていると後輩たちにも追い越され、たまに行くと知らない人が増えていき、益々行きにくい状態になっていく自分を見て情けなく思い、もう一度頑張ろうと決意してやり出しました。何回もその繰り返しで、とにかく辞めずに頑張ろうという思いで続けてきました。

頑張って稽古していると、今度は邪魔をするかのように、稽古中に怪我をしてしまい本当に辞めようと思って黒山師範代に話しに行きました。師範代からは色々な話をしていただき、それを聞いている中で「ボチボチしたらいいじゃないか」という言葉でなぜか楽になり、焦らずに続けようと決めて稽古にまた参加するようになりました。

そうこうするうちに、息子が入門して親子で稽古するようになり、自分の弱い気持ちで稽古を休んだりできなくなって、その点では今は息子に助けてもらっています。その甲斐あってこの度、昇段審査に挑戦することができました。
挑戦すると決めて半年間、黒山師範代をはじめ、先生方、そして道場生の皆さん、御指導いただき、また稽古に協力していただき合格することができました。本当にありがとうございました。

これからは益々稽古して強くなるのはもちろん、道場生の皆さんが強くなれるよう、そして何でも相談してもらって力になれる先輩になりたいと思います。押忍。