昇段レポート


「選手として一番大事なことに気づく」
加賀健弘/弐段/東京城西支部

この度は、弐段への昇段審査を受審させていただき誠にありがとうございました。

山田雅稔師範、阿曽師範代、山辺師範代をはじめ先輩の皆様には、時間がない中で御指導いただき心から感謝しております。

自分は2013年3月に東京城西支部に移籍しましたが、移籍して半年で弐段への昇段審査を受けさせていただきました。そのお話をお聞きしたときの心境は、自分が弐段になって大丈夫なのか、弐段になる覚悟はあるのかと、いろいろ考えたのですが受けると決めた以上、弐段にふさわしい先生、先輩方のようになる、ならなくてはいけないと思いました。

審査まで1カ月程度になった頃、自分の悪い癖で肩の力が抜けず、これだけで疲労を感じるようになりました。そのことを指導する際によく言っていますが、自分の審査が近づくと次第に力んでしまっていました。そこを治すため、練習の後で型を先生方に見てもらい、段々良くなっている感触が自分でも捉えられました。

そして昇段審査の本番では、多くにことを学びました。逆に、自分に足りないところがこれだけあるのかと、恥ずかしい限りです。

組手では、選手として一番大事なことが身に沁みました。いつも練習でスパーリングなど一緒にやっている先輩方に相手をしていただいたのですが、やはり大勢の道場生に見られて、なおかつ勝敗が決まると緊張してしまい、動きが悪くなることです。いかに普段から試合の感覚をもって練習できているか。その練習をこなすためにやるのではなく、すべて試合のために全力でやること。普通に考えれば当たり前なのですが、自分自身の甘さが出て、練習をこなしていたのだと思います。今回の昇段審査を通して、選手としての大事なことに気づき、初心を忘れないことにも気づくことができました。

このようなチャンスをいただき誠に嬉しい限りです。一選手として、指導員として頑張ります。弐段となる自分ですが、これからも御指導御鞭撻のほどよろしくお願い致します。押忍。