選手のことば

原田祐光 選手

2013年6月13日

原田祐光
(はらだ・ゆうこう)
1989年12月20日、宮崎県東臼杵郡出身
2011年第28回全日本ウェイト制軽量級3位
2012年イラン国際大会軽量級3位
2013年第30回全日本ウェイト制軽量級優勝
本部直轄浅草道場所属、初段
164㎝、65kg

本部直轄浅草道場の原田祐光です。

6月1日・2日に行われた第30回全日本ウェイト制大会では、皆様の応援や神尾伸幸師範をはじめ道場の方々のサポートのおかげで軽量級優勝という成績を残すことができました。この場をお借りして御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

今大会は、最初から通過点という意識だったので、優勝した瞬間は嬉しいという気持ちよりも安堵感のほうが強かったです。

自分と同世代のトップ選手は皆タイトルを取っていますし、自分は今回もし優勝できなければ、空手を辞めて実家(宮崎県)に帰ろうと覚悟を決めて、ラストチャンスのつもりで臨みました。

昨年の全日本ウェイト制大会では初日で高校生の清水祐貴選手の勢いに押されて負けてしまったので、同じ失敗は二度と繰り返さないように今回は様々な対策を考えていました。その一つが、ユース選手は動きも速く膝蹴りなどを連打してくるタイプが多いので、下段蹴りや下突きで崩していくというものでした。また、勝負を焦らず、本戦は引き分けでもいいので延長戦で差をつけて勝つというのも作戦の一つで、そのために大会前はスタミナ稽古を重視しました。

実際に5試合戦って、初戦以外の4試合が10代の選手との対戦で、気の抜けない試合ばかりだったのですが、特に準決勝の西野博勇選手との試合は相手のスピードに翻ろうされないように注意を払い、また決勝の徳重吉将選手との試合も相手の連打に付き合うのではなく、確実に崩していく戦い方を心がけて延長で勝つことができました。

優勝はできましたが、まだ無差別の試合では通用しないということも今大会で確認できたので、その課題点を踏まえて、この経験を秋の無差別の全日本大会につなげていきたいと思います。

目標は、もちろん無差別の全日本大会で優勝することですが、軽量級の選手がいきなり勝ち上がるのはなかなか難しいと思うので、自分より体格の大きいトップ選手を一人でも多く打ち破って、まずはベスト8の壁を超えたいと思っています。

小さい選手でも大きい選手に勝つことができるということを証明するのが、自分の空手のテーマであり、与えられた使命だと思っているので、その理想を実現させるため、またこれからも道場の皆様や応援して下さる皆様の期待に応えられるように今後ますます精進を重ねていく所存です。

押忍

◎極真会館本部直轄浅草道場