【レポート】安全対策を強化し「2024極真祭」を実施
2024年12月3日
11月30日(土)東京体育館において「日本赤十字社 災害義援金チャリティー 2024極真祭」が行われ、組手競技50カテゴリーに幼年から小学生、中学生、高校生、壮年まで国際空手道連盟(I.K.O.)に所属する各選手や友好団体の選手、約800名が参加して覇を競った。
まず大会前日に翌日から開催される全日本大会・極真祭に備えて約2時間にわたって入念に審判講習会が行われた。特に先日の他団体で起きた事案を受け、審判審議委員会の進行で講習が進められる中で、医事委員会からは現場で負傷者が出たり、事故が起こった際の対処法の指導、ルール説明の映像講習、最近よく見られる反則技の事例の検証、審判員の実技講習などが行われた。
松井館長からは「I.K.O.極真ルールは実戦性、安全性、競技性の3つが柱になっているが、競技である以上は安全性の確保に最大限の注意を払わなければいけない」と、より一層の安全対策強化に努めるようにと注意喚起があった。
安全面を重視することはその後に行われた全国支部長会議でも議題に上がり、審判講習会での内容が全国の支部長間で共有され、これまで以上に各地の大会や普段の道場稽古でも安全対策が徹底されることになる。
大会当日、全日本大会1回戦後の14時に開会式が行われ、全10コートで各カテゴリーの試合が進められた。
新たな安全対策の一例として、試合中に負傷者が出た際は、従来の通りインカムにて直ちに報告する方法に加え、目視でもその状況が分かるように試合コートの監査役が黄色の旗を頭上で大きく振って医療スタッフに知らせることが義務付けられた。
また、副審はこれまで定位置で椅子に座って試合を裁いていたが、特に青少年の試合における高度でスピーディーな攻防を見極めるために状況に応じて見やすい位置に移動しながら試合を裁く方式が採用され、それが安全面の確保にもつながるとして全国規模の大会で初めて実施された。
極真祭は、老若男女あらゆる世代の選手や会員が競技を通じて親睦と交流をはかる目的で年に一度開催されるもので、今大会でも多くの参加者が極真の伝統的な試合会場である東京体育館に集い、有意義な一日を過ごした。
2024極真祭 入賞結果は コチラ