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11月13日(水)総本部代官山道場において、11月30日(土)12月1日(日)東京体育館で行われる『✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー 第56回オープントーナメント全日本空手道選手権大会』に向けた記者会見が実施され、松井章奎館長はじめ、今大会に出場する第39回全日本ウェイト制重量級優勝者・荒田昇毅、第52回全日本大会優勝者コバレンコ・コンスタンティン、第39回全日本ウェイト制軽重量級優勝者・山上大輝、同中量級優勝者・飯塚翼、同軽量級優勝者・樋口知春、同中量級準優勝者・谷川蒼哉、同重量級3位・西村大河、同軽量級3位・金子雄大、第13回世界大会技能賞・佐藤拓海、女子では第39回全日本ウェイト制中量級優勝者・小城みなみの計10名が出席し、それぞれ大会に臨む抱負を語った。


松井館長は冒頭の挨拶で「昨年第13回世界大会を終えた翌年ということで、一つの循環でいえば新たな始動の年であり、代謝を促進する年でもあります。昨年の世界大会を締めくくりとして引退する選手がいると同時に、今年の全日本では新たな若い力が出てくる。期待を込めて、ご覧いただければと思います」と概要や見所を話した。

左から荒田昇毅、小城みなみ、コバレンコ・コンスタンティン

続いてゼッケン1番の荒田昇毅が「(37歳の)自分がまだ現役を続けているのは、戦いたい選手がいるから。その中の一人であるコバレンコ選手と決勝で試合をしたい」と話すと、対する男子トーナメント最後尾ゼッケン89番のコバレンコは「1回戦から目の前の相手に集中し、誰に対してもチャンスを与えないように戦います。決勝で荒田選手に勝って(第52回以来)2度目の優勝を目指したい」と闘志を漲らせた。

また女子で唯一出席した小城みなみは「順調に進めば昨年のウェイト制で敗れたザベリナ(エリザベータ)選手と準決勝で当たるので、成長した姿を見せられるように頑張ります。挑戦者なので最後まで強い気持ちで挑んでいきたい」と意気込みを語った。

今大会は、初日(11月30日)は男女共に1回戦のみ、2日目(12月1日)の男子は2回戦から決勝戦まで6試合となるが、松井館長は「1日に6試合はなかなかしんどいとは思いますが、相手も6試合しますし、厳しい言い方をすれば決勝を戦う選手は最後の再延長戦までしっかり自分の組手ができなければ、決勝まで勝ち上がる資格がない選手です。I.K.O.極真ルールの試合では、どれだけ上手に勝ち上がっても必ず肉体的にダメージを負っていきます。しかし、その中で最後の延長戦までしっかりとした組手ができなかったら意味がない。決勝で、特に極真の試合で象徴されるように足を下段で蹴られてそのまま一本・技有りを取られる、または中段を叩かれて落ちる選手ははっきり言って技量不足、鍛錬不足です。そういう選手は私の基準で言えば決勝まで上がる資格のない選手。本大会や世界大会においては試合数は関係なく、そこで勝ち上がっていけるだけの心・技・体がなければ優勝する資格はない。もちろん大変ですけれど、決勝まで上がる選手はそれくらいの意識でやってもらいたいと思います」と各選手たちに期待を込めて檄を飛ばした。

第56回全日本大会情報・チケットのご案内

■各選手のコメント

前列左から金子雄大、樋口知春、谷川蒼哉、飯塚翼、後列左から佐藤拓海、西村大河、荒田昇毅、
コバレンコ・コンスタンティン、小城みなみ、山上大輝

No.1 荒田昇毅
(千葉海浜支部/弐段/183cm/98kg/37歳/2024全日本ウェイト制大会重量級優勝)
「歴史のある全日本大会でゼッケン1番の選手は必ず決勝戦まで勝ち上がる責務があります。その責務を果たせるように全力を尽くします。昨年の世界大会が終わって、今は本当の意味で後がない崖っぷちという状況。悪い言い方をすれば終わっていく選手ですが、自分は散り際も大事だと考えています。また、支部長として後進の道場生たちに繋げていかなければいけない立場なので、そういった姿をこの大会でも伝えていくことが大事だと思います。若い選手に対抗するというより、自分の立場を理解してそれをどう伝えていくかという気持ちが大きいです」

No.19 金子雄大
(東京城西支部/弐段/165cm/64㎏/22歳/2024全日本ウェイト制軽量級3位)
「電光石火のごとく相手を翻弄する試合を見せたいと思います。世界ウェイト制へ向けて強い意志で臨みたい。身体の小さい選手が大きい選手に勝つための技術やステップワークを磨いてきたので、そういった技術を試合で見せたいと思います」

No.23 樋口知春
(総本部道場/初段/171cm/75kg/27歳/2024全日本ウェイト制軽量級優勝)
「初戦から過酷なトーナメントで一戦一戦が厳しい試合が続きますが、自分に負けない強い気持ちで戦いたいと思います。自分は比較的身体が小さいので大きい選手と戦うことが多くなると思い、相手との距離やポジションを意識して稽古しています。キックボクシングと空手は競技が違いますが、キックでは遠い距離から的確に速いスピードで打撃を当てることを培ってきたので、そういう細かい部分も活かせたらと思います。最後は気持ちだと思うので、熱い気持ちを持って戦うことをテーマにして戦い、優勝して皆さんに賞賛していただけるような組手をしたいと思います」

No.24 飯塚 翼
(東京城北支部/初段/173cm/80kg/21歳/2023・2024全日本ウェイト制中量級優勝)
「初戦から強い選手が立ちはだかりますが、スピードとテクニックを活かして戦っていきたい。12月1日は私事ですが誕生日でもあるので、特別な日にしたいと思います。そして城北支部は自分と山上大輝、西村大河の新・城北三羽烏で全日本大会を盛り上げたい。自分が主役になるため、自分が活躍するためには、どういった稽古をするかを課題にして取り組んできました。ぜひご注目ください」

No.35 谷川蒼哉
(総本部道場/初段/170cm/77kg/22歳/2024全日本ウェイト制中量級2位)
「観客の方々の記憶や記録に残る試合をして、松井館長が言われている総本部が一番強くなければいけないというのを証明して、新時代のエースになりたいと思います。最後まで諦めずに強い気持ちで頑張ることが今回の自分のテーマです」

No.45 山上大輝
(東京城北支部/初段/181cm/85kg/23歳/2024全日本ウェイト制軽重量級優勝)
「軽重量級優勝者としての責任を持って皆さんの記憶に残るような試合を見せていきたい。自分が次のエースになるためにも必ず優勝しなければいけないと思っています。また自分自身の目標としては、今まで前蹴りしかない選手と思われていたのを払拭できるように、前蹴り以外でも勝てる組手をしますので、ぜひご期待ください」

No.57 西村大河
(東京城北支部/初段/183cm/92kg/21歳/2024全日本ウェイト制重量級3位)
「4回戦でエキモフ・マクシム選手、準々決勝でトゥセウ・アントニオ選手と、自分が負けている選手との対戦が続くので、成長した姿を見せてリベンジしたいと思います。世界大会の翌年で新陳代謝が行われる年でもあるので、ここで活躍して次期エースとして頭ひとつ抜け出せるように頑張ります」

No.73 佐藤拓海
(東京城西支部/弐段/174cm/88kg/24歳/2023第13回世界大会技能賞)
「城西支部の(キャッチフレーズである)チャンピオン製造工場という誇りを持って試合場に上がりたいと思います。強豪外国人選手との試合が連続すると思うので、日本選手としての意地や城西支部としてのプライドを今回のテーマとして稽古してきました。また、小さい頃から憧れていた倒す組手、華麗な組手を試合場で発揮して一つ一つの試合に集中して優勝を目指して頑張りたい」

No.89 コバレンコ・コンスタンティン
(総本部道場/参段/182cm/100kg/29歳/2023第13回世界大会6位)
「4年前に(第52回)全日本チャンピオンになったことがあるので、今回は王座を取り戻すつもりで戦います。全日本大会は、技術のある選手も、速い選手も、体格の大きい選手も様々なタイプの選手が出場しますし、海外勢も強い選手が出場してくるので、誰に対しても(優勝する)チャンスを与えないように戦いたい。1回戦から目の前の相手に集中して戦い、決勝戦では荒田選手と戦って勝ちたいと思います」

No.101 小城みなみ
(千葉北支部/初段/170cm/63kg/20歳/2024全日本ウェイト制中量級優勝)
「無差別全日本には初めて出るので緊張もありますが、ウェイト制優勝者の自覚と責任を持って昨年よりステップアップした戦いを見せられるように頑張ります。順調に勝ち上がれば準決勝でザベリナ・エリザベータ選手と当たるので、ザベリナ選手は昨年のウェイト制3位決定戦で対戦して身を持ってその強さを体感していて、世界大会ではさらに強くなって3位に入賞しました。今回、全日本の舞台で世界3位のザベリナ選手と戦えることを嬉しく思うと共に、挑戦者なので最後まで気持ちを切らさず強い気持ちで果敢に挑んでいきたいと思います」