2024国際親善空手道選手権大会レポート
2024年4月29日
4月27日(土)28日(日)東京体育館において「✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー 2024国際親善空手道選手権大会」が2日間にわたって行われた。
昨年に続いてコロナ禍前と同じ規模で行われた今大会は、型競技部門14カテゴリーと組手競技部門56カテゴリーに幼年から小学生、中学生、高校生、一般、壮年まで国際空手道連盟(I.K.O.)に所属する各選手や友好団体の選手、約1600名が参加して覇を競った。
開会式のウォーミングアップでは、元世界チャンピオンの八巻建志師範(第6回大会)、木山仁師範(第8回大会)に加え、昨年の第13回大会で優勝したイエロメンコ・アレクサンダーと佐藤七海が前に立ち、八巻師範の号令に合わせて参加選手全員で基本稽古を行った。
また、今年は大山倍達総裁(1923-1994)没後30年と極真会館創立60周年となることから、会場入り口には各ロゴの大型パネルが展示され、選手やセコンドなど来場者が記念撮影に興じていた。
まず型競技は、新たに見直された型の動作や採点基準が変わって2度目の国際親善大会となり、15歳~34歳男子の部では昨年優勝者の佐久間大典(I.K.O.JAPAN)が2連覇、女子は昨年8月の全日本型大会6位の髙橋芽依(I.K.O.JAPAN)が大躍進の初優勝。また12歳~14歳(中学生)男子の部では小谷興会(I.K.O.JAPAN)が優勝。小谷は新採点方式後の2022全日本型大会、2023国際親善大会、2023全日本型大会に続いての4連覇となった。
また、35歳~49歳男子の部は組手でも実績のあるチルコフ・アンドレイ(I.K.O.ロシア)が初優勝し、オスタペンコ・マクシム(I.K.O.アメリカ)が準優勝、50歳以上女子の部でタゴウ・ナオコ(I.K.O.アメリカ)が2連覇するなど、型競技の新基準が着実に海外に浸透していることを証明した。
組手競技は今大会では昨年から新設された一般の部(18歳~34歳/防具付き)男子の3階級はいずれもI.K.O.ロシア勢が制覇し、女子は-55kg級で昨年優勝者の櫻田まどか(I.K.O.JAPAN)が2連覇、-65kg級は河合風香(I.K.O.JAPAN)が優勝するなど日本選手の活躍が目立った。
他にも初日の開会式で選手宣誓を務めた齊孝明(I.K.O.JAPAN)は、壮年50歳以上+80kg級で優勝し、昨年4月の国際親善大会、8月の全日本壮年大会に続く3連覇を飾った。
また、初日の試合終了後には世界支部長会議が開かれ、今後予定される国際的な大会・イベントの発表や今後の組織活動の方向性、指針が松井館長から全世界の支部長に向けて語られた。