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7月10日(日)、全国選手強化委員会の主催による全国選手強化稽古が総本部代官山道場において実施された。

この日は、赤石誠日本代表監督、アルトゥール・ホヴァニシアン師範、強化委員会の各コーチ陣が指導を担当し、4月の2021全日本女子大会優勝の佐藤七海、6月の全日本体重別大会男子重量級優勝のコンスタンティン・コバレンコ、同中量級優勝の大秦稜司、軽軽量級優勝の金子雄大、女子軽量級優勝の小木戸琉奈といった各優勝者をはじめ、関東はもとより関西や中部地区からも参加があり、約50名の選手が集って13時から17時まで4時間に及ぶ稽古を行った。

全日本トップの強化選手が集合して稽古を行うのは昨年6月以来、約1年ぶりで、まず赤石監督の号令で準備運動、基本稽古からスタートし、組手を想定したシャドー、接近した距離で突きのみ・突きと下段蹴りのみなど状況を設定し技を限定した約束組手、続いて自由組手、基立ち組手、最後は選手同士の希望による1対1の組手が行われ、担当した各コーチの指導を受けていた。

久しぶりの参加となった第12回世界大会8位の荒田昇毅は「思い切り組手稽古ができるこういった機会は非常にありがたいですし、勉強になります。若い選手の勢いも感じられましたし、モチベーションを高く持って稽古を続け11月の全日本大会に向けてしっかり調整していきたい」と手応えを口にしていた。

最後に赤石監督は「選手が集まって稽古をする機会がなかなか作れない中で約50名の選手に参加してもらい、とても有意義な稽古ができました。特に今回は4月の全日本大会や6月の体重別大会の上位入賞者から高校生の若手まで多くの選手が参加したことで技術向上を目的とした組手をテーマにして稽古を行い、各選手とも様々な相手と手合わせをすることで刺激を受けたり、自分の課題が明確になったと思います。この稽古で得たことや見つけた課題をそれぞれの道場に持ち帰って研鑽を続けてもらいたい」と総括。4カ月後に迫った11月の第54回全日本大会に向けて赤石監督は、「出場する全員が“自分が優勝するんだ”という気持ちで臨んでほしい。ベスト8に入賞して世界大会出場権を獲ればいい、という気持ちではベスト8にも入れない。必ず自分が優勝して日本のエースとして来年の世界大会に出場するという気概を見せてほしい」と選手たちに期待を込めた。