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新年、あけましておめでとうございます。
平素は国際空手道連盟 極真会館の活動に御理解と御支援をいただき誠にありがとうございます。この場をお借りして謹んで御礼申し上げます。

まず2021年という新たな年を迎えてなお世界中で続いているコロナ禍ですが、あらためて新型コロナウイルス感染症によって亡くなられた全ての方々に哀悼の意を表すとともに、現在治療中の皆様の一日も早い回復を心から祈っております。そして、感染者の治療や感染拡大防止に御尽力されている医療従事者の皆様、保健所等の行政の関係者の皆様には心からの尊敬と感謝を申し上げます。

昨年2020年は、年明け早々から急速に感染が拡大した新型コロナウイルスに世界中が席巻され、多くの人が苦境に立たされた一年になりました。しかし、そのような状況下にありながらも、私共極真会館は11月末に多くの皆様の御尽力や御協力を得て第52回全日本空手道選手権大会・2020全日本女子空手道選手権大会、及び2020極真祭を開催し、無事に終了できたことは大きな成果であると同時に、今後団体活動を行っていく上で一つの指標、また指針になったと思っております。御支援をいただきました御協賛各社様、並びに会員の皆様はじめ御協力いただきました多くの方々に重ねて感謝申し上げます。

年が明けても尚、社会がコロナ以前のような状態になるにはまだしばらくの時間を要するというのが現状で、様々な場面で厳しい日常が続くことは受け入れざるを得ない現実であります。おそらく今年もウイルスと対峙しながら、感染拡大防止に努め、でき得る限り社会の健全化に努めていかなければならない一年になると思いますが、極真会館としてはこの状況をただ悲観するだけでなく政府や自治体が示すガイドラインに沿う形で感染防止に最大限の対策を講じながら、今年も種々の活動に前向きに取り組んでいきたいと思っています。

日本国内においては、1月4日から6日まで年頭の恒例行事として行ってきた埼玉県秩父市の三峯神社参拝と総本部冬季合宿ですが、今年は三峰山の入山規制があり、通常の合宿や稽古を行うのが難しい状況であり、今回は限られた人数で参拝のみとなります。また、その際に昨年4月に見送った大山倍達総裁の二十六年慰霊祭、そして今後の状況がまだ読めないこともあり今年4月に行うはずの二十七年慰霊祭を今回併せて執り行う予定です。皆さんを代表して大山総裁にご挨拶をして来ますので、慰霊祭を行う1月5日には皆さんも心の中で手を合わせて大山総裁を偲んでいただければと思います。

その他の恒例行事では、総本部が毎年主催する大会として4月に東京で国際親善空手道選手権大会、6月に大阪でセミコンタクトルール全国交流大会、8月に京都で極真祭・全日本ウェイト制空手道選手権大会、また支部が主催する各地域の県大会や地区大会なども、その多くが今年も中止または延期せざるを得ないという状況が続くと思われますが、年末の時期に行われる全日本空手道選手権大会に関しては昨年同様、最大限の感染防止対策を講じて開催したいと思っています。さらに、これは皆さんに楽しみにしていただきたいのですが、世界チャンピオンである上田幹雄選手からは昨年より延期になっている100人組手にぜひ挑戦したいという旨の申し出を受けておりますので、これも最大限の感染防止対策を講じた上で、できるだけ早期に実現したいと考えています。

国際的にも、多くの国で感染防止策を講じながら様々な行事や競技会が行われることと思いますが、そこに参加する道場生や関係者の皆さんも日本国内・海外を問わず、各個人が日常を見直して身の回りに注意を払い、自分が感染しない、また周囲の人にも感染させないという意識で感染防止に努めていただき、このような状況ですが一人一人が成果を残し、ぜひ今後の人生の糧にしていただきたいと思います。

また、昨年から延期になっている「東京オリンピック・パラリンピック」について、日本政府も東京都も開催に向けて前向きに協議を重ねているということですので、我々もできるだけ健全な形で開催されることを願い、またその舞台で行われる空手競技で日本をはじめとする各国の代表選手たちが活躍することを期待して待ちたいと思っています。

先述のとおり、おそらく今年も新型コロナウイルスと対峙していかなければならない一年になると思いますが、昨年苦境の中を過ごした経験を踏まえて、さらに気を引き締めて活動する中で一歩でも二歩でも前進できるよう心掛けていきたいと思います。競技会やイベントがなかなか開催できず、皆さんにお会いする機会が非常に少なくなると考えていますが、ソーシャルメディア等を活用して情報や意識の共有をはかりながら、極真会館に関わる全ての人が心を一つにし、組織が一丸となってこの難局を乗り越えられるように共に頑張っていきましょう。

依然コロナ禍が続く中にあって、各国でワクチンが開発されるなど好ましい情報もありますが、まだまだウイルスが世界各国で猛威を振るっている状況です。その中でも、心の元気だけは失うことなく、2021年が皆さんにとって健康で充実した良い年となりますよう心から祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2021年1月1日
国際空手道連盟 極真会館
館長 松井章奎

KYOKUSHIN ONLINE「館長 松井章奎より2021年新年のご挨拶」