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左から準優勝/西村界人、優勝/コンスタンティン・コバレンコ、3位/清水祐貴、4位/石﨑恋之介


左から準優勝/鵜沢菜南、優勝/佐藤七海、3位/遠藤ひとみ、4位/山﨑乙乃

 武蔵野の森総合スポーツプラザにおいて11月28日(土)に「2020極真祭」、翌29日(日)に「第52回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」(同時開催/2020全日本女子空手道選手権大会)が、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底した中で無観客にて開催された。

 今年の全日本大会には男子48名、女子12名の選手が出場。特に今回はトーナメントのベスト8以降の組み合わせを一度白紙に戻し、勝ち上がった選手自身がクジを引いてそれ以降の対戦が決まる方式が実験的に採用され、この大会の模様は極真会館公式コンテンツ配信サービス「KYOKUSHIN ONLINE」にてライブ配信された。

 男子は優勝候補でもあった昨年世界大会6位の星龍之介(本部直轄浅草道場)が3回戦で奥寺勇輝(東京城西支部)の上段前蹴りで技有りを取られて敗退する波乱があったが、他は概ね順当に勝ち上がり、西村界人、山川竜馬、小林健人、清水祐貴(4名とも東京城北支部)、加賀健弘、石﨑恋之介、奥寺(3名とも東京城西支部)、そして昨年世界大会5位のコンスタンティン・コバレンコ(総本部道場)の計8名がベスト8のクジを引いた。

 その結果、前半は西村vs.山川、清水vs.小林といった同門対決、後半はこちらも石﨑vs.奥寺の同門対決、そして最後に加賀vs.コバレンコといった組み合わせが決まった。まず西村と山川の大型選手同士の対戦は西村が延長戦で判定勝ち。清水と小林の試合は先輩格の清水が優勢に進めて本戦判定勝ちを収めた。また、石﨑と奥寺の対戦では今大会が3年ぶりの復帰戦となった石﨑が後輩の奥寺に延長戦で判定勝ち。加賀は体格で上回るコバレンコを相手に健闘したものの及ばず、コバレンコが本戦判定勝ちで準決勝に駒を進めた。

 準決勝では西村が清水に本戦3-0の判定勝ち、コバレンコは石﨑に下段廻し蹴りで一本勝ち。188cm、110kgの西村と182cm、98kgのコバレンコの決勝戦は、お互いパワーとテクニックを駆使した見応えある攻防を展開したがコバレンコはその中でも捌き技や足掛けの技を繰り出して西村を揺さぶり、延長戦で5-0の判定勝ち。コバレンコは全日本大会4度目の出場にして初優勝を遂げ、また総本部道場所属の選手として1986年第18回大会の松井館長以来、34年ぶりに無差別全日本の頂点に輝いた。

 続いて女子は、昨年世界女子大会準優勝の佐藤七海(東京城西国分寺支部)、日本代表として世界女子大会に出場した本村愛花(東京城東北千住支部)、遠藤ひとみ(神奈川横浜北支部)、昨年全日本女子ウェイト制軽量級優勝の山﨑乙乃(東京城西世田谷東支部)の4名がシードされ、1回戦を勝ち上がった八幡華菜、酒井真由(ともに東京城西支部)、17歳の新鋭・鵜沢菜南(千葉下総支部)、佐藤凜(東京城西国分寺支部)の計8名が抽選のクジを引いた。

 2回戦では、最も実績のある佐藤七海と本村が2回戦でいきなり対戦し、佐藤が本戦5-0の判定勝ちで本村を退け、山﨑は佐藤凜に、鵜沢は八幡に、遠藤は酒井にそれぞれ本戦判定勝ち。準決勝戦では佐藤が若い山﨑を翻弄して本戦4-0の判定勝ち、鵜沢は遠藤の攻撃に怯むことなく強い突きと下段廻し蹴りを繰り出して本戦5-0の判定勝ち。迎えた決勝戦、2018年全日本女子&2019年世界女子と2年連続ファイナリストの佐藤の快進撃は止まらず、巧みなポジショニングと的確な突き蹴りで鵜沢の攻撃を封じて本戦4-0の判定勝ち。156cm、54kgと小柄な佐藤が無差別全日本女子で念願の初優勝を飾った。

※ライブ配信した第52回全日本大会・2020全日本女子大会のアーカイブ映像を、12月6日(日)までKYOKUSHIN ONLINEにて無料配信しています。
ぜひご視聴ください。

◎KYOKUSHIN ONLINE 大会配信特設ページ
URL:https://www.kyokushin.net/livestream-event


ベスト8以降では、選手自身が封筒に入ったクジを引き、
封筒の中の番号によってその後の対戦が決まった。

▼第52回全日本・準決勝戦
〇西村界人(東京城以北支部)
本戦判定勝ち3-0
×清水祐貴(東京城北支部)


▼第52回全日本・準決勝戦
〇コンスタンティン・コバレンコ(総本部道場)
本戦一本勝ち
※1分34秒、コバレンコが下段廻し蹴りで一本勝ち
×石﨑恋之介(東京城西支部)


▼第52回全日本・3位決定戦
〇清水祐貴(東京城北支部)
本戦優勢勝ち5-0
※2分49秒、清水が下段廻し蹴りで技有り
×石﨑恋之介(東京城西支部)


▼第52回全日本・決勝戦
〇コンスタンティン・コバレンコ(総本部道場)
延長戦判定勝ち5-0
×西村界人(東京城北支部)


▼全日本女子・準決勝戦
〇佐藤七海(東京城西国分寺支部)
本戦判定勝ち4-0
×山﨑乙乃(東京城西世田谷東支部)


▼全日本女子・準決勝戦
〇鵜沢菜南(千葉下総支部)
本戦判定勝ち5-0
×遠藤ひとみ(神奈川横浜北支部)


▼全日本女子・3位決定戦
〇遠藤ひとみ(神奈川横浜北支部)
本戦優勢勝ち5-0
※25秒、遠藤が上段廻し蹴りで技有り
×山﨑乙乃(東京城西世田谷東支部)


▼全日本女子・決勝戦
〇佐藤七海(東京城西国分寺支部)
本戦判定勝ち4-0
×鵜沢菜南(千葉下総支部)

第52回オープントーナメント全日本空手道選手権大会

優勝/コンスタンティン・コバレンコ (総本部道場) KONSTANTIN KOVALENKO

準優勝/西村界人 (東京城北支部) NISHIMURA KAITO

3位/清水祐貴 (東京城北支部) SHIMIZU YUKI

4位/石﨑恋之介 (東京城西支部) ISHIZAKI KOINOSUKE

5位/山川竜馬 (東京城北支部) YAMAGAWA TATSUMA

6位/加賀健弘 (東京城西支部) KAGA TAKEHIRO

7位/奥寺勇輝 (東京城西支部) OKUDERA YUKI

8位/小林健人 (東京城北支部) KOBAYASHI KENTO

敢闘賞/亘 和孝 (東京城西支部) WATARI KAZUTAKA

技能賞/奥寺勇輝 (東京城西支部) OKUDERA YUKI

試割賞/コンスタンティン・コバレンコ (総本部道場=25枚) KONSTANTIN KOVALENKO

新人賞/佐藤拓海 (東京城西支部) SATO TAKUMI

2020全日本女子空手道選手権大会

優勝/佐藤七海 (東京城西国分寺支部) SATO NANAMI

準優勝/鵜沢菜南 (千葉下総支部) UZAWA NANA

3位/遠藤ひとみ (神奈川横浜北支部) ENDO HITOMI

4位/山崎乙乃 (東京城西世田谷東支部) YAMAZAKI OTONO

敢闘賞/鵜沢菜南 (千葉下総支部) UZAWA NANA

技能賞/佐藤七海 (東京城西国分寺支部) SATO NANAMI

新人賞/鵜沢菜南 (千葉下総支部) UZAWA NANA