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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第53回目の講習会が9月9日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00から形(型)講習は和道流の志村耕一先生の指導により、前回に続いて第一指定形のセイシャンの講習が行われた。まず形の中に出てくる横セイシャン立ち、縦セイシャン立ちといった立ち方から始まり、足の位置、膝の角度、重心の乗せ方などが指導された。続いて形の手順の細かい指導があり、続いて2人組で形に出てくる肘受けの分解を行い、志村先生は「最初のゆっくりした動作は、肘を正確に使わないとできません。そして、力を抜いてリラックスした状態で相手の攻撃を受けます。和道流は相手の攻撃を受けたら、すぐに自分の攻撃を返すことを第一としています。言い換えれば攻撃するために受けるということ。力を入れていると筋肉が固まってモーションが大きくなり、返す攻撃が遅れますが、力を抜いていればすぐに自分の攻撃を返す動作につなげることができます」と説明された。
また、「和道流の形の審査では、軸がぶれていることが減点の対象になります。軸がしっかり保たれていれば、強い突き蹴りを出せるということです」との話があり、セイシャン立ちでの足の位置などの注意点などが指導され、この日の講習を終えた。

16:30からの組手講習は横道正明先生の指導で、まず2人組で筒型のポールを組手の構えで両手で持ち、お互いに絞り切った状態で動作を止める稽古から始まった。この稽古は組手の際に脇を開けずに絞った状態で構える動作に活かす稽古で、続いてポールを的にした裏拳、床に立ててその上を内廻し蹴り・外廻し蹴り、前蹴り、廻し蹴り・後ろ廻し蹴りといった蹴りの稽古、さらに立てたポールを並べてその上を廻し蹴りの要領で膝を抱え込んで通る稽古、また筒の間隔を狭めて組手の構えでジグザグに移動したり、横向きで移動する稽古が行われた。
続いて拳サポーターを付けて試合形式の組手を行い、ここでは「相手の上段突きが怖いからといって頭を下げたり、顔を背けたりしないこと。怖いから前に出るというのは、極真でも全空連でもどんなルールでも同じ。怖くても前に出ることで少しずつ成長していく」との注意があった。
最後は白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら突き、黄色が点いたら蹴り、2つ同時に点いたら突き蹴りの連続攻撃といった反応の稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週9月16日(土)に行われる予定である。