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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第52回目の講習会が9月2日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からは今回より和道流の形(型)講習が始まり、志村耕一先生が指導に当たられた。最初に志村先生から「和道流の講習では、第一指定形のセイシャンとチントウの指導を行いますが、最初に私がセイシャンの指導にあたり、その後に伊藤康夫先生がチントウの指導に当たります」と話されて、和道流独特のセイシャン立ち、順突き、横蹴りの稽古が行われた。続いてセイシャンの講習に移り、「セイシャンは、前半はゆっくりとした動作が続き、後半はスピーディーに動きます」という志村先生の指導でセイシャンの形の稽古が行われ、「和道流は柔術の要素が強く、いかに力を使わずに組手を行うかという点が重視されます。特に肘の使い方が特徴的で、肘を使えば力を使わなくても相手の技を払ったり、落としたりすることができます」との説明があった。
その後は2人組で、形の中に出てくる後方の相手からの突きを反転して受けて突きを返す動作と相手が掴んできた手を三日月蹴りで払う動作の分解の指導が行われ、最後にまたセイシャンの形を全員で行って第1回目の講習を終えた。

16:00からの組手講習は横道正明先生の指導で、3人組になり後ろの人が持ったゴムを攻撃する人が巻き、前の人が持つボールを目がけて逆突きを繰り出す稽古からスタートした。横道先生は「ゴムを引っ張るのが目的ではなく、後ろ足を使って瞬間的に前に出て攻撃し、即座に引いて元の位置に戻る。出る瞬間、引く瞬間の足の使い方を練習するための稽古です」と話があり、逆突きのあとは同様に刻み突き、追い突きの稽古が行われ、横道先生は「追い突きは遠い間合いからでも入っていける技で、工夫すれば極真の試合でも有効に使えると思います」との話があった。
続いて拳サポーターを付けて試合形式の組手を行い、ここでは「突いた後に体を横に流さない。自分の体を相手にぶつけるつもりで真っ直ぐ前に出て、瞬時に技を引く」との注意があった。
最後は白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら突き、黄色が点いたら蹴り、2つ同時に点いたら突き蹴りの連続攻撃といった反応の稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週9月9日(土)に行われる予定である。