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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第50回目の講習会が8月5日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
今回は15:00より糸東流の関根寛和先生の指導による形(型)講習のみで、前半はバッサイダイ、後半はセイエンチンのそれぞれ一つ・二つと間(ま)を取る部分や呼吸を意識した稽古が行われた。
最初のバッサイダイの稽古で、関根先生からは「二つ間を取るところは、分解でいうと一連の動作が終わり相手を倒して残心を示す部分になります。その部分はしっかり動きを止め、自信を持ってアピールするような気持ちで行ってください」と話し、「手順に追われて速くやろうとするとどうしても上半身に力が入ってしまいます。全空連の形競技はスピードが重視されますので、いかに力を抜いた状態からスピードのある動作ができるか、そして力は下半身から上半身に伝達するような意識で行うことが大事です」との説明があった。
続いて2人組になり、バッサイダイの特長的な動きでもある、相手の前蹴りを手刀受け、追い突きを掛け手受けで受け、相手の腕を取って横蹴りを蹴込む動作の分解を行った。
続いてセイエンチンの稽古に移り、最初の四股立ちの部分で関根先生からは「呼吸は足に根が生えるイメージで下に吸って下に吐くように意識すると、重心が低くなり丹田に力がこもります」との解説があった。また2人組の分解は、相手の前蹴りと上段突きを同時に受けて相手の手足を引いて回すように相手を崩す稽古が行われ、「セイエンチンに蹴り技はありませんが、実はこの相手の攻撃の手足を取ったあとに前蹴りを相手に当て、その足を戻す反動を使って相手を崩すという“隠れ技”があります。糸東流の先生方や稽古生の中でもこの“隠れ技”を知っている人は少ないので、ぜひ覚えておいてください」と話された。
最後に無号令でセイエンチンを行い、この日の形講習を終えた。
来週はお盆、再来週は極真祭のため休講になり、次回の講習会は8月26日(土)に行われる予定である。