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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第44回目の講習会が6月17日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習では糸東流の関根寛和先生の指導で進められ、最初に以前講習会で指導のあったバッサイダイ、次に現在指導中のセイエンチンを行った。
その後、2人組でセイエンチンの分解を最初から通して行い、関根先生からは「相手の裏打ち(裏拳顔面打ち)に対して、まばたきをしないように注意してください。見えている攻撃はかわしたり外したり何らかの対応ができますが、見えていない攻撃は効いてしまうことが多く、組手では相手がまばたきして目をつぶった瞬間を狙うこともあります。また、気合いを入れる時には逆に目を大きく見開いて目の力で相手を圧倒するような迫力を出すほうが審判の印象点が高くなるように思います」との解説があった。
次に鏡に向かってセイエンチンの手順に則って、立ち方や動作、手の位置や高さなどを細かく解説しながら行う稽古に移り、関根先生は「セイエンチンは四股立ちの移動がしっかりできていると、形全体がきれいに見えます。組手で遠い間合いから踏み込んで攻撃を出し、素早く元の位置に戻るなどの動作も、四股立ちの移動を応用して稽古してみてください」と話され、この日の形講習を終えた。

16:00からの横道正明先生の組手講習は、まず2人組でお互いに両手にゴムのひもを持ち、同時に突きを打ち合う稽古からスタートした。横道先生は「突きは押し出すのではなく、遠くに飛ばすイメージ。そして突いたら必ず引くこと。前屈立ちで前足の膝は曲げて、突く瞬間に後ろ足の膝を弛めるのがポイントです」と注意があり、続いて同じように2人組で今度は両足にゴムの輪をつけて、左右の構えを切り替えながら突きを繰り出す稽古が行われた。横道先生からは「全空連の試合では遠い間合いから一気に踏み込む。その時に歩幅が変わらないように移動することが大事」と指摘があった。
次に3人組で一人が腰にゴムを巻き、目標に向かって刻み突き、次に逆突きを出す稽古が行われ、横道先生は「この稽古は前に出る瞬間のスピードを意識することがテーマ」と話された。最後は白色と黄色の2つの電球を用いて、白色が点いたら受けてからの突き、黄色が点いたら受けてからの蹴りを繰り出すという組手における反応に重点を置いた稽古を行い、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週6月24日(土)に行われる予定である。