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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第42回目の講習会が5月27日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習では糸東流の坂梨孝美先生が指導、関根寛和先生が指導補佐で進められた。最初に坂梨先生から「形を上達させるには、正しい動きをしながら正しい立ち方で、瞬間的に技を出すこと。しかし、形は速くてきれいで上手いけれども、その動きや技の意味が分からないというのではいけません。今回はセイエンチンとその分解を詳しく稽古していきましょう」と話されて、セイエンチンの中によく出てくる四股立ちの移動から稽古が開始された。
形の指導に移り、セイエンチンの細かい手順や、手の動き、姿勢、足の位置などの説明があり、特に注意すべき点を関根先生をモデルにして坂梨先生が解説された。
続いて分解の指導では、坂梨先生からは「大きな動作や無駄な動作は必要ありません。また分解の動作は約束組手ですから、攻撃側は目標に向かって正確に攻撃すること。受ける側は逃げずに相手の攻撃を寸前まで呼び込んでおいて受けて返す」と注意があり、技を返す際にも「相手の急所をしっかり狙うこと。自分の体を武器にして、急所を狙うことで最大の効果を発揮させます」との話があった。
最後にもう一度セイエンチンを通して行い、この日の講習を終えた。
16:00からの横道正明先生の組手講習は、まず2人組になり攻撃側がゴムの付いたボールを相手の上段に向かって投げ、受け手は顔に当たらないようにボールを受ける稽古が行われた。横道先生は「突きを打つイメージでボールを投げ、相手はボールを受けたら技を返す。間合いを意識して、上段の受けに慣れること」との説明があり、組手の感覚でお互いに動きながら、足をスイッチさせたり、フェイントを使いながらの攻防を練習した。
次に小さいボールが3つ付いたゴムを2人で持ち、横に移動しながら刻み突き、刻み逆突きの2連打、前蹴りの稽古が行われた。
続いて試合形式の組手を行い、最後は先週と同じく黄色と白色の2つの電球を用いて黄色が点いたら蹴り、白色が点いたら受けてからの突き、同時に点灯したら連続技を繰り出す稽古を行ってこの日の講習会は終了した。
来週6月3日(土)は全日本ウェイト制大会のためお休みで、次回は再来週の6月10日(土)に行われる予定である。