本部最新情報

EVENTREPORT


公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第29回目の講習会が2月18日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00から松濤館流・林田至史(ちかし)先生の形(型)講習では、軽い準備運動の後の基本稽古で前屈立ちから逆突き、前蹴り、移動稽古では前屈立ちからの追い突き、上段受けから逆突き、前蹴りから追い突き、後屈立ち手刀受け、横蹴りの稽古が行われた。
小休止後は形の講習に移り、慈恩(じおん)の手順を確認するために全体を一度通して最後まで行い、次に手順を覚えている人を中心に5つの小グループに分かれて講習生の中で慈恩を出来る人がまだ出来ない人に教える自主練習の時間が設けられた。約10分後に分かれた5組でそれぞれ慈恩の形を披露し、他の組は見取り稽古を行った。続いて観空大でも小グループで講習生同士の自主練習が設けられ、同じように今度は2組に分かれて各組ごとに発表した。今回の講習会が最後の指導になる林田先生は「短期間で2つの難しい形を習得するのは大変なことで、皆さんよく稽古されたと思います。頑張って覚えた形ですから忘れないようにこれからも自主稽古を続けてください」との話があった。
16:00からの横道正明先生の組手講習では、まず遠い間合いから踏み込んで攻撃を繰り出す稽古が行われ、最初の足の位置と踏み込む足の位置に目印をつけ、上段の刻み突き、中段の逆突き、中段の前蹴りを練習した。その際、横道先生からは「踏み込んだ後に同じ場所に居続けると、必ず相手の反撃をもらいます。自分が攻撃を出したらすぐに前足で床を蹴って間合いを切る」と注意があった。続いて2人組になり、片方が拳サポーターを上段・中段に持ち、攻撃側はその目標に向かって突きや蹴りを当てる稽古が行われ、先生は「手先だけ・足先だけを伸ばすのではなく、体全体を使って実際の試合でポイントを取りにいくつもりで、一本一本を丁寧に当ててください」と話された。
最後は試合形式の組手となり、2015年第11回世界大会準優勝者で現在代官山道場で指導員研修中のジマ・ベルコジャを含む講習生がそれぞれ組手稽古を行った。先生からは「攻撃が当たる間合いになったら迷いなく仕掛けてください。試合の中でチャンスはそうあるものではないので、今がチャンスだと思ったら積極的に攻撃すること。試合で判定になった場合は積極的に技を仕掛けている方に旗が上がります」との話があり、この日の講習会は終了した。
次回の講習会は、来週2月25日(土)に行われる予定である。