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日本赤十字社 東日本大震災・平成28年熊本地震災害 義援金チャリティー
2016オープントーナメント第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会
2016年6月4日(土)5日(日)/大阪府立体育会館

6月4日(土)5(日)、大阪府立体育会館にて「日本赤十字社 東日本大震災・平成28年熊本地震災害 義援金チャリティー 2016オープントーナメント第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会」が開催され、全日本女子ウェイト制大会、全日本高校生大会も同時開催された。
今年の全日本ウェイト制大会は、来年開催される第6回世界ウェイト制大会の日本代表選考大会であると同時に、新たに改定された国際空手道連盟・試合規則が施行された初の公式大会として行われ、4階級に143名が参加し2日間に渡って激しい優勝争いが繰り広げられた。

まず軽量級は昨年の優勝者・清水祐貴(東京城北支部)が準決勝で昨年3位の与座優貴(茨城県常総支部)に敗退し、決勝は与座と過去3度優勝経験のあるベテラン福井裕樹(本部直轄浅草道場)の対戦となり、18歳の与座が福井を延長判定4-0で退けて初優勝した。

中量級は実績のある中村昌永(兵庫・大阪南支部)と原田祐光(本部直轄浅草道場)が準々決勝で姿を消し、決勝には山田拓馬(兵庫・大阪南支部)と昨年3位の大澤佳心(城西世田谷東支部)が勝ち上がり、山田が延長判定3-0の僅差で勝利した。

軽重量級は世界大会や世界ウェイト制で入賞経験のあるイリヤ・カルペンコ(ロシア)が名実ともに優勝候補の本命と見られていたが、準決勝で2013年準優勝の石﨑恋之介(東京城西支部)と再延長を戦い判定負けを喫し、3位決定戦でも中島千博(東京城北支部)に対し顔面殴打の反則により4位という結果に終わった。決勝は昨年準優勝の竹岡拓哉(東京城西支部)と石﨑の同門対決となり、竹岡の反則による減点もあって後輩の石﨑が優勢勝ちを収めた。

昨年の世界大会日本代表が5名出場し、さらにロシアの強豪ゴデルジ・カパナーゼの出場で注目を集めた重量級は、準々決勝でカパナーゼが昨年4位・山川竜馬(東京城北支部)の足掛け下段突きで技有りを奪われ敗退。決勝は髙橋佑汰(東京城北支部)と鎌田翔平(東京城西支部)という技巧派同士の間で争われ、両者ともに改定されたルールを最大限に駆使した緊迫した攻防を展開し、鎌田が一瞬の隙を突いた内廻し蹴りをクリーンヒットさせて突きからの残心を示して技有りを奪い、髙橋の3階級制覇を阻止して2014年に続き2度目の優勝を遂げた。

同時開催となった全日本女子ウェイト制大会では軽量級は赤川七帆(正道会館)が4月の世界女子ウェイト制軽量級準優勝の安藤真奈美(東京城東支部)を下して優勝、重量級は昨年の軽量級優勝者・小田幸奈(広島県支部)と田中千尋(北大阪支部)が決勝で対戦し、田中が判定勝ちして重量級3連覇を飾った。

閉会式の挨拶で松井館長は「ルール改定後の初めての大会ということで不安や戸惑いがある中で行われたのですが、その状況で試合を重ねて上位に勝ち上がるというのは本当に素晴らしいことです。選手の皆さんは今回の試合を体験的な学習の場として、次の大会や日常の稽古に活かしていただきたいと思います。
今回のルール改定は、実戦を模索できる技術を試合に求めるために原点回帰あるいは温故知新的な見直しを図り、なおかつ競技としての醍醐味を向上させ、その上で社会体育として安全性を確保するという目的で、検討に検討を重ねた段階的な結果として今日の大会があります。今後、大会を続けていくことにより選手、審判、主催する我々も成長し、必ず進化し、発展していくと思います。反省や課題の多い大会ではありましたが、目指した方向は間違っていなかったという確信を持てたことは大きな収穫であると思っています。
とはいえ、まだ膠着状態と見受けられる試合もありましたので、今後はその点の打開に向けて協議していきたいと思います。
極真空手である以上、大山倍達総裁が目指した、地に沿った基本、理に適った型、華麗なる組手、そして品格のある格調高い空手を追求しなければいけません。技術的なことはもちろんですが、道着の乱れを正す、礼儀作法をきちんとするなど、選手の皆さんも、また我々極真空手を修行する者は常にそれらを意識して、極真会館は素晴らしい武道団体だという評価を得られるように頑張っていきましょう」と話された。

また、今大会は東日本大震災、今年4月に発生した平成28年熊本地震の災害復興のためのチャリティー大会として開催され、会場では昨年世界大会に出場した日本代表選手が中心になって募金活動が行われた。

【軽量級(-70kg)】

▼軽量級決勝戦
○与座優貴(茨城県常総支部/初段/170cm/67kg/18歳)
延長判定勝ち
本戦2-0、延長4-0
×福井裕樹(本部直轄浅草道場/弐段/171cm/69kg/40歳)

 

【中量級(-80kg)】

▼中量級決勝戦
○山田拓馬(兵庫・大阪南支部/初段/173cm/76kg/24歳)
延長判定勝ち
本戦0-1、延長3-0
×大澤佳心(城西世田谷東支部/初段/176cm/80kg/20歳)

 

【軽重量級(-90kg)】

▼軽重量級決勝戦
○石﨑恋之介(東京城西支部/弐段/168cm/84kg/20歳)
本戦優勢勝ち
本戦5-0
※竹岡に減点1
×竹岡拓哉(東京城西支部/弐段/168cm/80kg/26歳)

 

【重量級(+90kg)】

▼重量級決勝戦
○鎌田翔平(東京城西支部/弐段/186cm/95kg/29歳)
本戦優勢勝ち
本戦5-0
※鎌田に技有り
×髙橋佑汰(東京城北支部/弐段/181cm/93kg/23歳)

 

2016 第33回全日本ウェイト制空手道選手権大会 結果

■軽量級(-70kg)
優勝/与座優貴(茨城県常総支部)
準優勝/福井裕樹(本部直轄浅草道場)
3位/清水祐貴(東京城北支部)
4位/小林健人(東京城北支部)

■中量級(-80kg)
優勝/山田拓馬(兵庫・大阪南支部)
準優勝/大澤佳心(城西世田谷東支部)
3位/樋口知春(東京城北支部)
4位/加賀健弘(東京城西支部)

■軽重量級(-90kg)
優勝/石﨑恋之介(東京城西支部)
準優勝/竹岡拓哉(東京城西支部)
3位/中島千博(東京城北支部)
4位/イリヤ・カルペンコ(ロシア)

■重量級(+90kg)
優勝/鎌田翔平(東京城西支部)
準優勝/髙橋佑汰(東京城北支部)
3位/山川竜馬(東京城北支部)
4位/谷川聖哉(正道会館)

2016 全日本女子ウェイト制空手道選手権大会 結果

■軽量級(-55kg)
優勝/赤川七帆(正道会館)
準優勝/安藤真奈美(東京城東支部)
3位/寺澤侑記(兵庫・大阪南支部)
4位/八代美歩(岐阜支部)

■重量級(+55kg)
優勝/田中千尋(北大阪支部)
準優勝/小田幸奈(広島県支部)

2016 全日本高校生空手道選手権大会 結果

■15歳男子-65kg級
優勝/大國谷侑也(奈良支部)
準優勝/笹川 哲(静岡西遠支部)

■15歳男子+65kg級
優勝/髙橋扶汰(東京城北支部)
準優勝/大秦零司(京都支部)

■16歳・17歳男子-65kg級
優勝/新井海希(東京城北支部)
準優勝/佐伯竜星(兵庫・大阪南支部)
3位/山﨑一央(城西国分寺支部)
3位/澤井秀宝鷹凪(兵庫・大阪南支部)

■15歳~17歳女子+50kg級
優勝/加藤理子(城西国分寺支部)
準優勝/篠田有花(岐阜支部)