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EVENTREPORT

SANKYO Presents
国際空手道連盟 極真会館 創立50周年記念
日本赤十字社 東日本大震災 義援金チャリティー
2014オープントーナメント第31回全日本ウェイト制空手道選手権大会
2014年6月7日(土)8日(日)/墨田区総合体育館

6月7日(土)8(日)、墨田区総合体育館にて「SANKYO Presents 日本赤十字社 東日本大震災 義援金チャリティ- 国際空手道連盟 極真会館 創立50周年記念 2014オープントーナメント第31回全日本ウェイト制空手道選手権大会」が開催され、全日本ウェイト制大会、全日本女子ウェイト制大会、全日本高校生大会の3大会が行われた。
4階級に189名が参加した全日本ウェイト制大会は、軽量級は亀井元気(兵庫・大阪南支部)、中量級はイゴール・ティトゥコフ(ロシア)、軽重量級は高橋佑汰(東京城北支部)、重量級は鎌田翔平(東京城西支部)がそれぞれ優勝した。

【軽量級(-70kg)】

4階級の中で最も出場人数の多い61名が参加した軽量級は、トーナメント両端の本命と予想された中島千博(東京城北支部)とエルダー・イスマイロフ(ウクライナ)が初日に姿を消すという波乱の展開。この階級は毎年特にユース世代の活躍が顕著だが、今年も高校生の与座優貴(茨城県常総支部)が01年第18回、04年第21回大会優勝のベテラン福井裕樹(本部直轄浅草道場)を準々決勝で下すなど、ベスト4には高校生の亀井元気(兵庫・大阪南支部)、小西佑哉(兵庫・大阪南支部)与座、今年3月に高校を卒業した清水祐貴(東京城北支部)と全員10代の選手が勝ち上がった。
決勝戦は亀井と清水の対戦。開始からスピードに乗った打ち合いを展開したが、後半で亀井の突きと下段廻し蹴りが効果的に相手を崩し、本戦5-0の判定で亀井が優勝を飾った。

▼軽量級決勝戦
○亀井元気(兵庫・大阪南支部/初段/175cm/69kg/17歳)
判定勝ち
本戦5-0
×清水祐貴(東京城北支部/初段/172cm/69kg/19歳)

【中量級(-80kg)】

昨年第5回世界ウェイト制中量級準優勝の澤村勇太(総本部)、同3位のイゴール・ティトゥコフ(ロシア)がトーナメントの両端に分かれて、出場選手60名で争われた中量級。ティトゥコフはベテランらしい風格ある組手を見せ、準々決勝で有馬美優士(兵庫・大阪南支部)、準決勝ではアンドレイ・ルジン(ロシア)を下して決勝に進出した。一方、澤村は準々決勝では昨年の全日本高校生無差別優勝の大澤佳心(城西世田谷東支部)を延長で下したものの、準決勝では回転の速い加賀健弘(東京城西支部)に延長戦4-0の判定で敗れ、迎えた3位決定戦でもルジンのリーチある攻撃にペースをつかめず判定4-0で敗れて4位に終わった。
ベテランのティトゥコフに若い加賀がどう挑むのか期待された決勝戦は、開始して間もなくティトゥコフの放った後ろ蹴りから急展開し、ティトゥコフが左下段廻し蹴りを繰り出すと加賀はその場に倒れて立ち上がれず、開始わずか28秒、一本勝ちで決着がついた。

▼中量級決勝戦
○イゴール・ティトゥコフ(ロシア/参段/173cm/79kg/31歳)
一本勝ち
左下段廻し蹴り
×加賀健弘(東京城西支部/弐段/171cm/75kg/19歳)

 

【軽重量級(-90kg)】

昨年中量級のベスト3である中村昌永(兵庫・大阪南支部)、竹岡拓哉(東京城西支部)、高橋佑汰(東京城北支部)がそろって軽重量級に階級を上げてエントリーし、準決勝では竹岡と高橋が激突。竹岡の突きに高橋は左右の動きから膝蹴りを連打して延長4-0の判定勝ちで決勝進出を決めた。中村は、準々決勝でデビッド・ナヴォイアン、準決勝はファルク・ツグンボエフというロシアの強豪と共に再延長まで戦う苦しい展開ながら立て続けに撃破して決勝に進出した。
高橋と中村の決勝戦。この両者は過去2度対戦していずれも中村が後半に突きの連打で優位に立って勝利している。試合は序盤から高橋が上段廻し蹴りや跳び蹴りなど大技を繰り出して徹底したヒットアンドアウェーを見せる。しかし、後半から中村が距離を詰めて突きの連打を決めて本戦は2-0(高橋)で引き分け。延長では高橋も近い距離から突きと下段のラッシュを仕掛け、中盤には中村の強い突きで動きが止まる場面もあったが、その後高橋は左右の膝蹴りや左下段廻し蹴りを連打で繰り出すなど最後まで攻撃を続けて判定4-0の勝利。2010年に高校3年生で初めて中量級で優勝して以来の2階級制覇を達成した。

▼軽重量級決勝戦
○高橋佑汰(東京城北支部/初段/180cm/89kg/21歳)
延長判定勝ち
本戦2-0
延長4-0
×中村昌永(兵庫・大阪南支部/四段/168cm/82kg/29歳)

 

【重量級(+90kg)】

昨年高校生ながら軽重量級で優勝し、秋の第45回全日本大会でも7位に入賞したスーパールーキー上田幹雄(横浜北支部)が階級を上げて出場。全日本トップ選手の一人である鎌田翔平(東京城西支部)との決勝対決が大いに期待された。
昨年全日本大会で技能賞を獲得した上田は、準々決勝では昨年世界ウェイト制にも出場した村岡賢和(本部直轄札幌道場)から左上段膝蹴りで一本を奪い会場を沸かせたが、続く準決勝では荒木聡(本部直轄浅草道場)と再延長を戦い決着がつかず、勝負は試割に。1種目目の猿臂は上田が6枚、荒木7枚をともに失敗し、2種目目・足刀では荒木の6枚成功に対して、上田は辛うじて1枚差の7枚を成功させて決勝に駒を進めた。
対する鎌田は準々決勝の坂本佑太朗(本部直轄仙台道場)、準決勝のスティーブン・キュージック(総本部)をともに危なげなく本戦5-0の判定で退けて安定した実力を示した。
注目の決勝戦、鎌田は伸びのある突きから蹴りにつなげるコンビネーションを見せるが、上田は接近した間合いの攻防から得意の上段膝蹴りを狙う。だが、両者ともに186cmの長身で上田の上段膝蹴りはなかなか決まらない。本戦1-0(鎌田)で迎えた延長戦、接近した打ち合いから鎌田が強引に距離を取って左中段廻し蹴りをヒット。上田はたまらず体をくの字に曲げ、鎌田の一本勝ちで試合は終了した。
鎌田はこれまで全日本ウェイト制、世界ウェイト制ともに準優勝が最高位で、今回初めて「優勝」のタイトルを手にした。

 

▼重量級決勝戦
○鎌田翔平(東京城西支部/弐段/186cm/95kg/27歳)
延長一本勝ち
左中段廻し蹴り
本戦1-0
×上田幹雄(横浜北支部/初段/186cm/90kg/19歳)

 

左から軽量級優勝/亀井元気、中量級優勝/イゴール・ティトゥコフ、軽重量級優勝/高橋佑汰、重量級優勝/鎌田翔平

2014 第31回全日本ウェイト制空手道選手権大会 結果

■軽量級(-70kg)
優勝/亀井元気(兵庫・大阪南支部)
準優勝/清水祐貴(東京城北支部)
3位/小西佑哉(兵庫・大阪南支部)
4位/与座優貴(茨城県常総支部)

■中量級(-80kg)
優勝/Igor Titkov(RUSSIA)
準優勝/加賀健弘(東京城西支部)
3位/Andrei Luzin(RUSSIA)
4位/澤村勇太(総本部)

■軽重量級(-90kg)
優勝/高橋佑汰(東京城北支部)
準優勝/中村昌永(兵庫・大阪南支部)
3位/Farukh Turgunboev(RUSSIA)
4位/竹岡拓哉(東京城西支部)

■重量級(+90kg)
優勝/鎌田翔平(東京城西支部)
準優勝/上田幹雄(横浜北支部)
3位/スティーブン・キュージック(総本部)
4位/荒木 聡(本部直轄浅草道場)

2014 全日本女子ウェイト制空手道選手権大会 結果

■軽量級(-55kg)
優勝/平岡 琴(横浜北支部)
準優勝/藤田翔子(徳島・岡山南支部)
3位/中村綾乃(富山支部)
4位/河原瑛里香(東京城西支部)

■重量級(+55kg)
優勝/田中千尋(北大阪支部)
準優勝/砂原祥子(東京城北支部)
3位/日比野愛里(横浜北支部)
4位/遠藤ひとみ(横浜北支部)

2014 全日本高校生空手道選手権大会 結果

■15歳男子-65kg級
優勝/小川 亮(下総支部)
準優勝/中村海斗(横浜北支部)
3位/小川紫蓮(岡山東支部)
3位/立見北斗(東京城北支部)

■15歳男子+65kg級
優勝/八木橋拓哉(埼玉県西北支部)
準優勝/渡辺優作(横浜北支部)

■16歳・17歳男子-65kg級
優勝/杉浦翔晟(静岡西遠支部)
準優勝/奥寺勇輝(下総支部)
3位/中岡京介(大阪西支部)
3位/佐藤 蓮(湘南支部)

■16歳・17歳男子-75kg級
優勝/中山誠次郎(本部直轄愛媛西条道場)
準優勝/小野龍也(千葉県北支部)

■15歳~17歳女子-50kg級
優勝/佐藤七海(城西国分寺支部)
準優勝/戸田裕香(東京城北支部)

■15歳~17歳女子+50kg級
優勝/永吉美優(城西世田谷東支部)
準優勝/駒木根梨奈(茨城県常総支部)