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ロシア支部の冬合宿(アレキサンダー・イパトフ支部長主催)が1月16日から19日まで、首都モスクワ郊外のスポーツセンターで実施された。合宿には国際委員会委員の五来克仁師範と第8回世界大会チャンピオンで日本代表監督の木山仁師範が指導に赴き、第10回世界大会チャンピオンで今年4月26日に百人組手挑戦が決定しているタリエル・ニコラシヴィリ、昨年第45回全日本大会ベスト8のデビッド・シャルコシャン、イヴァン・メゼンツェフ、女子ではエレナ・ヴォロビヨワなど主力選手を筆頭にロシア支部の道場生約240人が参加した。

稽古は午前2時間、午後2時間の1日2回行われ、初日は木山師範の指導で1回目は基本と移動を中心に行い、2回目は三本突き、約束組手、護身術。2日目の1回目は五来師範が基本、移動の細かい動作の確認、2種類~3種類の技を組み合わせた移動稽古やコンビネーションを指導。2回目は木山師範とタリエルという2人の世界チャンピオンによるテクニックセミナーが行われた。

3日目には高段者が皆で号令をかけての1000本突き(正拳突き、上段突き、顎打ち、下突き、肘打ちを各200本)、1000本蹴り(膝蹴り、前蹴り、廻し蹴り、横蹴り、後ろ蹴りを各200本)が行われ、2回目の稽古では遠い間合いからの蹴りや三日月蹴りの蹴り方など技術的な指導がなされた。そして最終日は黄帯(6級以上)の昇級・昇段審査が行われ、世界ウェイト制大会などで活躍したラシャ・ガバラエフは弐段、スタニスラブ・ロマンチェフは参段を受審した。

審査の連続組手の相手として参加したタリエルは、最後にシャルコシャン、メゼェンツェフと模範組手を披露し、合宿の全ての稽古を終了した。

木山師範は「気温がマイナス20度を超える環境の中でもロシアの道場生は集中力を切らすことなく平然と稽古に打ち込んでいました。本当に頭の下がる思いです。また、今回感じたのは、ロシアの空手技術がかなり高いこと。それくらい彼らは日々真剣に空手と向き合い、稽古に取り組んでいます。そういった意識の高さを、我々空手母国の日本も再確認して稽古すべきと、私にとってもとても良い経験になりました」と語った。

◎極真会館 名古屋中央支部