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左から山田雅稔総本部長、松井章奎館長、真正会・鈴木修司代表代行、内田道本部長。

7月15日(火)総本部代官山道場において、8月23日(土)24(日)に京都府立体育館(島津アリーナ京都)で行われる『日本赤十字社 災害義援金チャリティー 2025オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会』の開催に関する記者会見が実施され、極真会館から松井章奎館長、山田雅稔総本部長、全日本真正空手道連盟 真正会から鈴木修司代表代行、内田道本部長の4名が出席した。

まず山田総本部長より、「今大会は『国際空手道連盟 総本部 極真会館』と『国際空手道連盟 全日本真正空手道連盟 真正会』の共同主催で開催されることとなり、極真会館が毎年恒例行事として開催している全日本ウェイト制空手道選手権大会の第40回目の大会を兼ねて実施されます」と発表があった。



続いて松井館長から「(全日本ウェイト制大会は)通常であれば毎年6月に大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で行われてきましたが、今年は改修工事で使用できないという事情があり、例年老若男女多くの選手が参加する『極真祭』や全日本型、セミコンタクトルール全国交流大会などいくつかの大会を同時開催している8月下旬の京都府立体育館(島津アリーナ京都)で体重別の全日本選手権大会を開催するということになりました。今大会は極真会館の第40回全日本ウェイト制大会を兼ねる形ですが、2年ぶりに真正会との共同主催で、今まで二度行ってきた2022年・2023年と同様に『2025オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会』と銘打って開催されます」と話があり、「この度、全日本真正空手道連盟 真正会が国際空手道連盟に賛助会員として加盟する運びとなりましたことも併せて正式に発表させていただきます。2年前の2023年7月に真正会の中本直樹代表が急逝され、共同主催についても保留となっていましたが、この間に真正会がここに出席されています鈴木代表代行と内田本部長を中心に組織の体制が整ったということもあり、この機に従来の共同主催の形に戻し、国際空手道連盟という連盟を通してより密接なお付き合いをしていく中で、空手道の社会的地位の向上、武道団体として日本文化の継承と発信、あるいは社会体育団体として活動の幅や裾野の拡大といった志を同じくして共に活動に邁進していきましょうということで、今般の国際空手道連盟への賛助会員としての加盟になりました」と説明があった。

次に真正会の鈴木代表代行から国際空手道連盟への加盟の経緯や共同主催について、「真正会創始者・先代中本直樹の尽力により、これまで極真会館とは友好団体として交流させていただいておりました。先代が急逝され2年が経ち、ちょうど先週三回忌法要を関係者のみで執り行ったところでございます。真正会も新たな体制となり、今後について内部で検討してまいりましたが、改めて極真会館との交流を深めることが今後の我々にとって成長に繋がるのではないかという結論に至り、松井館長より国際空手道連盟への賛助会員としての加盟と再度全日本体重別大会の共同主催というご提案をいただき、ありがたくお受けすることに至りました」と話され、今後の交流については「現在も真正会の各大会に極真会館から参加していただいておりますが、例えば真正会の大会に他団体や他流派から多くの選手に参加していただき、上位に入賞された選手は極真会館の全日本大会など大きな大会に出場が可能になるといったことも話し合いを進めているところです。それによって真正会自体も、また選手のレベルについてもより成長できるのではないかと考えていますし、先代中本代表の遺志を尊重しながら、感謝の気持ちを持ち、先代の教え通り誠意を持って物事に取り組みながら成長していきたいと思います」と語られた。

それについての補足として松井館長から「極真会館では大山総裁の意向もあり第1回全日本選手権を開催して以降、常に『オープントーナメント』と銘打って大会を開催してきました。しかし、極真会館内部の裾野が広がるに従って段々とクローズ的な大会になってきたという状況があり、ここから脱して広く『オープントーナメント』の主旨に沿うような形に持っていくためにも、真正会のご協力をいただき、真正会と共に裾野を広げていこうということで、来年からは大会開催の時期や形式も協議しながら進めていこうと考えています」と話された。

質疑応答で記者から、JFKO(全日本フルコンタクト空手連盟)に加盟している団体の選手の今後この大会に出場する可能性について質問があり、それについて松井館長は「基本的にオープンですから、団体同士が互いに尊重できるという関係性が築けることを前提に出て来られる選手については門戸を広げて受け入れたいと思っています。現状、空手界は様々な団体や流派が悪い言い方をすれば乱立している状態です。その中で我々が大切にするのは、斯界における秩序や風紀を乱さないこと、そして個人も団体もお互いに尊重し合う関係でなければいけないと思うので、極真会館と真正会のように『内政不干渉』ということは大前提にしながらもお互いに尊重し合い、また協調し合い、志のベクトルを共有して活動できるという認識を持つ団体・流派であれば大いに参加していただきたいと思っています」と答えた。

また記者から、魚本流空手拳法連盟の魚本尚之進選手のSNSに松井館長と魚本選手の写真が掲載された件について問われると松井館長は「先方からのコンタクトを受けて6月下旬に真正会の内田本部長と一緒に魚本赤龍宗家への表敬に魚本流総本部にお伺いしました。先方の了解を得ずに詳細をお話することはできないのですが、今お話したような今回の大会や今後の方針についてご説明に行ったということです。写真についてはその際に記念写真として一緒に撮影したものを先方の判断で出されたということだと思います」と説明された。

次に記者から、真正会の大会が全日本体重別大会や極真会館の全日本大会の予選になるのかという質問があり、それに対して松井館長は「今回のように全日本体重別大会だけでなく極真祭などいくつかの大会を同時開催するような場合は、運営面や試合内容も含め大会全体のクオリティを高めるためには参加人数の上限が求められてきます。そういった事情もあるので、予選や選抜という認識ではなく、そこに向かう道筋を付けるという意味で真正会にご協力をいただきながら、全体の裾野を広げていきたいと考えています。そのため現在協議を重ねているところですが、来年からは極真会館のイベントと真正会のイベントが一つのサイクルとなって年間のスケジュールを組むことになると思います」と話し、鈴木代表代行からは「例えば極真会館の全日本大会の3カ月前に真正会の大会を開催するといったことも検討しています」と答えがあった。また山田総本部長が「来年の全日本体重別大会の3カ月前に真正会でも体重別の大会を開催し、極真会館の全日本大会の3カ月前に真正会でも全日本大会を開催するというスケジュール調整を検討していき、他団体の選手については真正会の大会に出ていただくということになると思います」と説明すると、松井館長は「その真正会の大会には極真会館の選手も参加しますから、予選や選抜というよりも、もちろん選考や推薦という意味合いは出てきますが、全体を俯瞰したときに裾野が広がっているという状況を作りたいと思っています」と補足した。

極真会館と真正会の今後の交流について、松井館長は「これまで通りお互いの大会への参加はもちろんですが、技術的な講習会や交流試合など様々な形での交流を考えて前向きに取り組んでいきたいと思っています」と話し、鈴木代表代行は「今年3月に組手交流会を実施して極真会館から50名参加していただきました。そういった新たな取り組みなど、真正会にとっても、また極真会館にとってもより良い方向を模索しながら進めていきたいと思います」と語った。

最後に山田総本部長から8月の全日本体重別大会について、「極真会館では4月に全世界体重別大会を開催し、そこで上位に入賞した選手は今大会にはほとんど参加していませんが、逆に言えば若手選手やこれまで入賞できなかった選手たちにとって勝ち上がるチャンスでもあります。そういった選手たちが優勝を目指して鎬を削る大会になりますので、熱い戦いが見られると思いますし、選手たちは残り1カ月間悔いのないように稽古に励み本番の大会で実力を存分に発揮してほしいと思います」と選手たちを激励した。

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