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新年、あけましておめでとうございます。
昨年は「第10回オープントーナメント全世界空手道選手権大会」を、大成功のうちに終了することができました。これも偏に皆様のあたたかいご支援の賜物であります。この場をお借りして御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

世 界大会では、全世界から192名の選手が参加して白熱した試合を展開し、また会場には多くの観客の皆さんに足を運んでいただきました。結果は、前年の全日 本大会優勝者であるロシアのタリエル・ニコラシヴィリ選手と、4年前の第9代世界チャンピオンであるブラジルのエヴェルトン・テイシェイラ選手が決勝戦で 激突し、再延長におよぶ接戦の結果、20歳のニコラシヴィリ選手が優勝しました。大会ベスト8には、優勝者を輩出したロシアから5名入賞するなど躍進を遂 げ、他にブラジル1名、ウクライナ1名、そして空手母国である日本から1名という結果になりました。日本は前回大会同様に入賞者1名に終わりましたが、来 たる2015年の第11回大会においては何としても王座を奪回しなければなりません。そのためにも2012年は全日本大会を筆頭に、各地の大会も含め、組 織一丸となって再スタートを切る年になります。

さて、昨年は3月11日に東日本大震災が発生し、日本全体が危機的状況に陥りました。極真会 館も4月に東京で予定されていた全日本青少年大会を急遽6月に大阪で全日本ウェイト制大会と同時開催という形でスライドさせるなど、大会の開催や団体運営 に大きな支障をきたすこととなりましたが、これも皆様のご協力のおかげで11月の世界大会、および国際親善大会まですべての行事を無事開催できました。ま た、被災した東北地区、北関東地区でも地域によって差はあるものの、震災前とほぼ同じ活動を再開できるまでになりました。とはいえ、日本全体を見ると、少 しずつ復興の歩みを進めてはいますが、いまだ困難な状況が続いていることに変わりありません。極真会館は、昨年2011年を『極真会館・命知元年』と定め て団体活動の目的と指針を公式発表しました。これには激動する現代社会において、極真空手を学び稽古することで我々は、何を目指し、何を社会に還元できる のか、未来に向けて我々が今何を為すべきかについて、明確に示したものです。また、先の大震災が起こり、人々の生活や安全というものが根本から検証されて おりますが、逆にそういった時期だからこそ、この『命知元年』で示した極真会館の理念や志を、改めて熟思していただければと思います。

極真 会館は、社会の健全化の一助になるべく確固たる志と信念を持って活動している武道団体であります。極真会館の理念は「頭は低く、目は高く、口を慎んで心広 く、孝を原点として他を益する」というもので、これは師である大山倍達総裁が我々に教示した「親に孝行する者が社会に奉仕し、社会に奉仕する者が国家に忠 誠を尽くす」という教えの根幹を成すものです。そして、この精神こそが、国家、人種、宗教、民族、政治、思想等あらゆる差別や偏見、垣根を乗り越えて世界 の和合を実現できるという師の教えを、我々は国際交流や世界平和への貢献を主旨とした世界大会をはじめとする日々の活動の場を通じて実践していきたいと考 えております。さらに今回の震災で被害に遭われた方々や被災地の復興・支援という目標を掲げ、長期的な視野にたって社会に有用たる団体活動を行ってまいり たいという所存でおります。

極真会館はこのような活動を通して、今後も極真精神の本質を追及し、実践していくとともに、国際的親交を深め、 健全な青少年の育成、社会福祉や世界平和への貢献に向けて、より一層、努めたいと思っております。それらの活動の一環として、2012年も4月に 「2012国際親善空手道選手権大会」、6月には「第29回全日本ウェイト制空手道選手権大会」、11月には「第44回全日本空手道選手権大会」の開催を 予定しています。また、各支部主催による行事・イベントも例年通り開催していく予定ですので、皆様にはぜひとも有意義なものとして参加し、活用していただ き、皆様と一緒に極真会館を盛り上げてまいりたいと思っております。

また、会員の皆様には極真会館公式アプリケーション「iKyokushin Potal」にて、お年玉特典アプリを配信いたします。この機会にぜひ「iKyokushin Potal」をご利用ください。

今年が、皆様にとって実り多い年でありますようお祈りするとともに、今後も皆様に御賛同いただけるような活動を行っていく所存であります。

2012年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2012年 元旦
国際空手道連盟 極真会館
館長 松井章圭