本部最新情報

INFOREPORT


公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第49回目の講習会が7月29日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は糸東流の関根寛和先生の指導で行われ、前回同様に前半はバッサイダイ、後半はセイエンチンのそれぞれの部分練習と全体を通した稽古が行われた。
関根先生は「形の手順は大体覚えたと思うので、今回は緩急を意識した稽古をしていきたいと思います」と話し、まずバッサイダイの部分練習を行い、次に緩急を意識して速く動くところとゆっくり動くところを先生が説明しながら全体を通した稽古を行った。関根先生は「形は相手がいることを想像しながらやることが大切。他の人が見た時に実際に相手と戦っているように見せるためにはどういった動きがいいのかを考えながらやること。一つは、一連の動作が終わった後にゆっくり動いて、最後は動きを止めて決める。この間(ま)を取ることは相手を倒して残心を示すことになりますし、競技では自分の形をアピールすることにもつながります」と述べられ、「ゆっくり動く時に息を吸い、決めの動作で息を吐き切る」とポイントを説明された。
続いてセイエンチンの部分稽古に移り、四股立ちの移動の際に頭の高さを変えないための指導や細かい手技の動きの指導があり、関根先生は「形でパワーやスピード感を出すためには、手の動きや上半身の動きだけでなく、下半身から上半身に力を伝える意識が大切です。特にセイエンチンのような低い姿勢の動作が多い形では下半身の動きが体全体のパワーやスピードに直結します」との話されてこの日の形講習を終えた。
16:00からの組手講習は横道正明先生の指導で、3人組になり後ろの人が持ったゴムを攻撃する人が巻き、前の人が持つミットを目がけて刻み突きを繰り出す稽古からスタートした。横道先生からは「突きをミットに届かせるのが目的ではなく、もちろんゴムを引っ張るのが目的ではない。後ろ足を使って瞬間的に前に出て攻撃し、即座に引いて元の位置に戻る。出る瞬間、引く瞬間の足の使い方を練習するための稽古です」と話があり、ミットのあとは対人での打ち込み稽古を行った。刻み突きと同様に、逆突き、刻み逆突き、前蹴り、廻し蹴りをミットと打ち込みで行い、横道先生から「自分のやりやすいフォームでやらないこと。自分がやりやすいということは、相手に読まれやすいということです」との注意があった。
続いて拳サポーターを付けて試合形式の組手を行い、最後は白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら突き、黄色が点いたら蹴り、2つ同時に点いたら突き蹴りの連続攻撃、さらに白色が相手の攻撃を受けてから突きの返し、黄色が受けてから蹴りの返しといった反応の稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週8月5日(土)に行われる予定である。