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新年、あけましておめでとうございます。
昨年中は一方ならぬ御支援を賜り、誠にありがとうございました。本年も更なる発展を目指し、また皆様に御賛同いただけるよう活動に邁進して参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

国際空手道連盟 極真会館にとって、昨年は全世界大会の翌年という事で新たなターンを迎える年でありましたが、第48回全日本空手道選手権大会をはじめ全ての行事を無事滞りなく終了する事が出来ました。これも偏に皆様方の御支援の賜物であると、重ねて御礼申し上げます。

さて、昨年夏に開催されたリオデジャネイロオリンピックの際に行われたIOC総会において、「空手道」が2020年東京オリンピックの追加競技として正式に決定致しました。これにより、「空手道」が今後国際的に更に大きな注目を集めていく事は必至です。

極真会館も、これまでオリンピック競技化を推進してきた公益財団法人全日本空手道連盟とは友好団体として協力関係にあり、極真会館の選手達にもオリンピック出場への道が正式に開かれたことになります。是非多くの選手達に将来の金メダリストを目指してオリンピックに挑戦して欲しいと思います。

このように広く空手界に追い風が吹く中で、極真会館では昨年よりこれまでの組手競技におけるルールを見直し、新たなルール改定を行いました。このルール改定は、大山倍達総裁が50年前に直接打撃制を提唱した原点に立ち返る、いわば原点回帰的な考察を重ね、大山総裁が目指した華麗なる組手、品格のある格調高い空手、あるいは空手道が本来持つ武道性や「実戦性」の追求、さらに老若男女が社会体育として同様のルールで技を競い合える「競技性」と「安全性」の確保という主旨で検討し施行されたものです。

そして昨年11月にはルール改定後初の無差別の全日本大会が行われ、ベスト4を全て日本選手が独占し、ベテランの鎌田翔平選手が若い髙橋佑汰選手を決勝で下して初優勝を遂げました。この全日本大会では過去に例がないほど一本勝ちや技有りが多く見られ、一発の技で形勢が逆転して勝負が決まるなど一瞬の油断も許されない緊迫した試合が続き、新たに改定されたI.K.O.ルールの特徴が随所に見られた大会となりました。

今年4月16日(日)には4階級の体重別の世界一を決する「2017第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会」が東京体育館で開催されます。この大会では更に新I.K.O.ルールの特性を活かした攻防が展開されるでしょうし、直接打撃制空手の独自性、あるいはその理想形を国内外に示す一つのきっかけになる事と思います。また実際の試合では、全日本大会や全日本ウェイト制大会の上位入賞者を中心に選考された日本代表選手と各地の選抜大会を勝ち抜いた海外の強豪選手との熱戦が期待されますので、皆様もどうか4月の大会を楽しみに、選手達に会場から熱い声援を送って頂ければと思います。

極真会館では、2011年を『極真会館・命知元年』と定め、「世界平和を目指し、武道空手道の普及による社会体育活動を通じて、社会に有用たる人材の育成に努める」という団体活動目的と、「最強求道の志・相互互恵の志・永続繁栄の志」という3つの団体活動指針を公式表明致しました。これは激動する現代社会において、極真空手を学び稽古することで我々は何を目指し、何を社会に還元できるのか、未来に向けて我々が今何を為すべきかについて、明確に示したものです。そして、師 大山総裁が提唱した「頭は低く、目は高く、口を慎んで心広く、孝を原点として他を益する」という教えを極真会館の理念と定め、『最強』『一撃必殺』といった武術の理想を追求すると同時に、世界大会をはじめとする社会体育活動に積極的に取り組むことで、心・技・体ともに健全な若者、健全な青少年の育成、国際交流や世界平和など「武道を通じて社会に貢献する」という信念の下で様々な活動に取り組んでいきたいと考えています。

その社会貢献の一環として、極真会館では2011年3月の東日本大震災以降、国内すべての大会やイベントを震災復興の義援金チャリティー大会として開催し、募金活動などで集められた義援金を、日本赤十字社を通じて被災した各地にお送りしておりました。今年も東日本大震災・熊本地震災害・鳥取県中部地震等、被災した各地の復興を願い継続的にチャリティー活動を行ってまいりますので、引き続き皆様方には御協力賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。

さて、今年のイベントとして現在決定している主なものは、4月に毎年の恒例行事である「2017国際親善空手道選手権大会」と今年は前述の「2017第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会」を同時開催で行い、8月に「2017極真祭」、11月に「第49回全日本空手道選手権大会」を予定しています。また、各支部・道場主催による大会やイベントも例年通り開催されますので、皆様方にはぜひとも有意義なものとして活用して頂き、今年も皆様方と共に活動に邁進していきたいと思います。

本年が皆様にとって明るく健康で幸せな一年となりますよう心から祈念いたします。
2017年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2017年1月1日
国際空手道連盟 極真会館
館長 松井章奎