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 11月1日(水)総本部代官山道場において、11月17日(金)~19日(日)に東京体育館で行われる『✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー 第13回オープントーナメント全世界空手道選手権大会』に向けた記者会見が実施され、松井章奎館長、赤石誠日本代表監督をはじめ、今大会に出場する昨年の全日本大会男子優勝者の西村界人、同2位のコバレンコ・コンスタンティン、同3位の大秦稜司、同4位の荒田昇毅、女子では6月の全日本体重別大会重量級優勝の本村愛花、同中量級優勝者の森岡優海、同軽量級優勝者の所羽奈など世界大会に出場する代表選手計23名が出席し、それぞれ大会に臨む抱負を語った。



 まず松井館長より「今大会は、極真会館の創始者である大山倍達生誕100年の記念大会として行われる第13回全世界空手道選手権大会になります」と大会開催の挨拶と概要が語られ、次に赤石誠監督からは「代表選手は、今年2月の三峯神社参拝から始まり、世界大会に向けて毎月強化稽古や強化合宿を行ってきました。厳しい内容で技術的なことはもちろん精神的にもレベルを上げ、チームとして団結できたことが一番の収穫だったと思います。選手は皆、良い仕上がりで、日本代表選手として過去最強といっても過言ではありません。ベテラン勢は責任やプレッシャーなど各々が背負っているものを力に変えて優勝を目指してほしいですし、また今回は初出場の若い選手たちが大物食いするのではと期待しています。日本選手同士の決勝戦、そして男女ダブル優勝を目指して頑張っていきたいと思います」と期待を寄せた。

 今回の世界大会には男子166名・女子50名の計216名が出場し、体重無差別による3日間のトーナメントで優勝争いを展開する。記者から注目選手を問われた松井館長は「ロシアの選手が代表的だと思いますが、ヨーロッパのフランスやスペインにも良い選手がいますし、ブラジルからは大型の選手が出場します。また、この会見に出席しているコバレンコ選手は数年日本で修行して全日本大会などで実績も上げていますし、(前回準優勝の)イエロメンコ(・アレクサンダー)選手は優勝候補の一角と言えます」と語った。
 また、ロシア選手の出場について記者からの質問に松井館長は「我々極真会館の連盟規約の中に『国際交流をもって全世界の平和友好を推進する』というものもありますから、こういう時代だからこそ文化的な交流が必要だと思い、世界大会を平和的な交流の場にしたいという意識でどの国からも選手の参加を認めています。また、今回は(各国を代表する選手という認識ではなく)国際空手道連盟(I.K.O.)に所属する選手として交流しようということで、国名の前にI.K.O.という名称が付いています。極真会館は創設以来数十年の間、武道団体として恒久の世界平和実現を目指すという指針をもって団体活動を続けてきました。万人にとって言えることは、戦争に賛成する人はいないということ。我々はそこに視点を合わせ、その軸をブラさずに今後も活動を続けていこうと思っています」と答え、このような困難な状況の中、ビザ発給等で文化交流への理解をいただいた日本政府、および各国関係者にも謝意を表した。

第13回世界大会情報

■各選手のコメント

【男子】
No.001 西村界人(I.K.O.JAPAN/東京城北支部)
「4年前は日本が王座奪回を果たしたものの、そこに自分がいなかったことに惜しさが残り、次は自分が獲るという気持ちで4年間稽古に取り組んで来ました。自分の大きい身体を活かす組手はもちろん、大きい身体に依存することなく技術も磨いてきたという自信もありますので、大きな身体を活かしつつ稽古してきた技術を発揮し、空手本来の一撃で倒すことをテーマに試合に臨みたいと思います。全日本大会では優勝できましたが、世界大会では最後まで挑戦する気持ちを持ち続けて、最後は自分が頂点に立ちたい。男女ダブル優勝向けて全身全霊で戦います」

No.011 佐藤拓海 (I.K.O.JAPAN/東京城西支部)
「小さい頃から憧れていた世界大会に日本代表として出場できることを誇りに思います。倒す組手に憧れてこれまで空手を続けてきたので、それが体現できるように全力で戦いたい。2回戦から強豪選手と対戦が予想されるので、しっかり勝って一つでも多くの大物食いができるように頑張ります」

No.021 加賀健弘(I.K.O.JAPAN/東京城西支部)
「前回の世界大会で悔しい思いをして、この4年間は(世界大会で)優勝することだけを見据えてきました。体重差や体格差は関係なく、無差別の試合、そして軽量級や中量級の選手が重量級の選手に努力と技術で勝ち上がっていけることが極真空手の魅力だと思うので、これから選手として活躍する若手や子供たちがもっと無差別にチャレンジしたい、そういう勇気を持ってもらえる試合を体現したいと思っています」

No.035 谷川蒼哉(I.K.O.JAPAN/総本部道場)
「世界大会は初出場になりますが、若さと勢いで観客を味方に付けて、小よく大を制して優勝したい。小よく大を制する組手を体現して皆さんの記憶に残る試合をしたいと思います」

No.063 徳田寛大 (I.K.O.JAPAN/大阪南支部)
「4年前の前回大会では2日目で敗退して悔しい思いをしました。今回は絶対に自分が優勝するという気持ちで臨みます。倒す組手で勝ち上がることがテーマです」

No.064 石﨑恋之介(I.K.O.JAPAN/東京城西支部)
「今大会は選手生活の集大成となりますので、最後まで諦めることなく全身全霊を尽くして戦いたい。世界大会に出場する選手の中では、自分は身長が小さいほうだと思いますが、小さくても勝ち上がって行けるんだという部分と、外国人選手に比べてフィジカルや技の威力などは劣る部分がありますが、そういった部分も気持ちで補っていけるような戦いを見せられればと思います」

No.069 大秦零司(I.K.O.JAPAN/京都支部)
「世界大会は初出場になりますが、代表に選ばれた責任を持ち、覚悟を持って試合に臨みたい。自分により大きな外国人選手に勝つことをテーマに戦っていきたいと思います」

No.074 飯塚翼(I.K.O.JAPAN/東京城北支部)
「初出場なので自分の中で恐怖心も芽生えていますが、稽古では身体や技のキレが過去最高に仕上がっているので、会場全体を味方に付けて、その思いを乗せて自分が一番華のある試合をしたいと思っています。全日本体重別で軽量級・中量級と2階級制覇をしましたが、尊敬する鈴木雄三支部長と同じ成績で世界大会に挑めるので、今回のテーマは“マシンガンラッシュ”で行きたいと思います」

No.084 コバレンコ・コンスタンティン(I.K.O.RUSSIA)
「世界大会は3度目の出場ですが、世界で一番強い選手たちと戦う舞台なので、最高の空手を見せたいと思います。得意とする足掛けのテクニックを発揮して勝ち上がれるように、一生懸命頑張ります」

N099 久保英和(I.K.O.JAPAN/広島支部)
「前回は2日目で敗退して悔しい思いをしたので、今回は悔いの残らないように全力で戦います。自分の強みは打たれ強さだと思うので、そこを活かしつつ、相手を効かせる組手を稽古してきました。地元の広島支部からたくさん応援に来てくれるので、皆さんに感動を与えられるような試合ができればと思います」

No.120 岩田大(I.K.O.JAPAN/神奈川横浜港南支部)
「初めての世界大会出場ですが、日本代表として恥ずかしくない試合をして、全力で戦っていきます。6月の全日本体重別大会でロシアの選手にパワー負けをしてしまったので、しっかりパワーを付けつつ、機動力を活かした組手で一試合一試合勝ち上がっていきたいと思います」

No.125 大秦稜司(I.K.O.JAPAN/京都支部)
「世界大会は初出場になりますが、8年前の第11回世界大会を見て以来目標としていた夢の舞台ですので、これまでお世話になった方々、応援していただいた方々のために全身全霊で戦っていきます。会場には京都から多くの少年部や道場生が応援に来てくださるので、夢や希望を与えられる試合を見せられたらと思っています」

No.126 荒田昇毅(I.K.O.JAPAN/千葉海浜支部)
「世界大会は4度目の出場で、体重別の世界ウェイト制大会と合わせると6度目になります。4年前と確実に違うのは自分が支部長という立場に変わったこと。日本代表として誇りと魂を持って試合場に上がり、初戦から全力で戦います。生徒や応援してくれる人たちに恥じぬ戦いをして必ず王座を死守します」

No.136 小林健人(I.K.O.JAPAN/東京城北支部)
「今大会は満員になると聞いていますので、その中で自分の空手が表現できることを幸せに感じています。6月の全日本体重別大会の時に松井館長に褒めていただいたので、今回も褒めていただけるように頑張ります」

No.147 山川竜馬(I.K.O.JAPAN/東京城北支部)
「今回が3度目の世界大会出場になりますが、掲げている目標は変わりません。全身全霊をもって一番良い動き、良い試合ができるように頑張ります。どんな選手でも効かせられる攻撃を出せるように戦っていきます」

No.157 岡部慎太郎(I.K.O.JAPAN/東京城西支部)
「4年前は観客席から見ていた世界大会に初出場することで不安もありますが、若さと勢いで優勝を目指し、会場を盛り上げて頑張りたいと思います。6月の全日本体重別大会で外国人選手と戦い、パワー不足を感じたので、攻撃力の強化などに取り組んできました。外国人選手を効かせて倒せるように全力で戦います」

【女子】

No.207 小城みなみ(I.K.O.JAPAN/千葉北支部)
「世界大会の舞台で戦えることを嬉しく思います。強い気持ちと持っているものを出して世界の強豪選手と戦っていけるように頑張りたい。海外の選手に対して怖気づくことなく粘り強く戦い、皆さんの記憶に残るような試合をしたいと思います」

No.214 本村愛花(I.K.O.JAPAN/東京城東北千住支部)
「前回の世界大会は準々決勝で負けて悔しい思いをしました。この4年間、世界大会で優勝するために稽古を積んできました。私自身、最年長でベテランと言われますが、世界の舞台を誰よりも経験してきたと思います。小よく大を制す空手を体現し、必ず優勝します」

No.219 所羽奈(I.K.O.JAPAN/東京城北支部)
「世界大会は子供の頃からの憧れで、出場できることを嬉しく思います。私は無差別の中では小柄なほうなので、軽量級らしいステップワークを使って一戦一戦勝ち上がっていきたいと思います」

No.220 森岡優海(I.K.O.JAPAN/東京城西国分寺支部)
「世界大会は初めての出場で、今まで出場していた大会とは雰囲気も全部違うと思いますが、その独特の雰囲気に流されないように若さ溢れるフレッシュな試合をして会場を沸かせたいと思います。今までの大会では接近戦が多く、自分でも得意としていますが、世界大会では上段への蹴り技など遠い間合いからの攻撃もしっかり打てるように頑張ります」

No.237 知念琉花(I.K.O.JAPAN/神奈川横浜北支部)
「応援してくださる方々に恩返しができるように、結果を残したいと思います。昨年の全日本大会から組手が少し雑になっていると感じたので、距離感と防御を稽古してきました。今大会ではそれを活かせるように全力を尽くしたいと思います」

No.238山﨑乙乃(I.K.O.JAPAN/東京城西世田谷東支部)
「4年前、同じ東京城西世田谷東支部の永吉美優選手が優勝したのを見て、世界大会で優勝したいという夢が膨らみました。私の支部としては2連覇が懸かっているので、全身全霊で戦いたいと思います。また、自分が4年前に夢を見たように、子供たちや若い選手たちが夢を見て頑張れるような試合ができればと思っています」

No.241 小木戸琉奈(I.K.O.JAPAN/東京城西支部)
「若さを活かして一人でも多くの強豪選手に勝つつもりで頑張ります。自分は攻撃の粗さが目立つので、身長の高い海外の選手に対しても丁寧に組手をやり、強い攻撃を当てていきたいと思います」

※鵜澤菜南は大学の授業、佐藤七海は仕事のため欠席