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新年、あけましておめでとうございます。
皆様方には平素より国際空手道連盟 極真会館の活動に御理解と御支援をいただき誠にありがとうございます。この場をお借りして謹んで御礼申し上げます。

2022年という新年を迎えてなおコロナ禍と言われて久しい状況が続いていますが、昨年秋以降にはオミクロン株という新型の変異ウイルスも見つかり、また日本国内での市中感染も見つかるという、未だに収束を見せない現状であります。あらためまして、このコロナ禍の中で亡くなられた多くの皆様方に心から哀悼の意を表しますと共に、罹患されて現在治療中の皆様方に心からお見舞いを申し上げます。そして、感染者の治療や感染拡大防止にご尽力されている医療関係者の皆様、行政機関の皆様方に心から感謝と尊敬の意を表したいと思います。
2022年を迎えましたが、願わくば今年はコロナ禍が収束に向かって動き始め、健全な日常生活を取り戻せるように心から念じております。

昨年2021年はコロナ禍の影響を受け、極真会館でも8月に開催予定だった全日本ウェイト制大会、及び10月に予定されていた第53回全日本大会など多くの恒例行事や大会・イベントが中止や延期を余儀なくされました。そういった状況にあって、門下の皆様にはご迷惑やご心配をおかけしたものと思われますが、皆様のご理解とご協力のもとに普段の道場稽古は行政のガイドラインに沿って最大限の感染拡大防止を心がけ一年間を通して行われてきました。こうして今年2022年を迎えることができましたのも、皆様のご理解とご協力の賜物であると心から感謝を申し上げます。

極真会館の伝統的な最も重要な恒例行事の一つである体重無差別による全日本空手道選手権大会は、本来は昨年秋に行われるべきでしたけれども、コロナ禍により延期となり今年4月に改めて開催する予定です。そして、11月には来年の第13回世界大会に向けて日本代表選抜大会という形での全日本大会を開催する予定でおります。来年行われる第13回目を迎える全世界空手道選手権大会は、極真会館の創始者である大山倍達総裁の生誕100周年という記念大会になりますので、その目標を掲げて今年は少しずつでも健全な活動を取り戻せるように団体一丸となって頑張っていきたいと思っています。

そして、ここで改めて皆さんに認識しておいていただきたいことがあります。
私共、国際空手道連盟 極真会館は「競技団体」ではなく、「武道団体」である、さらに申し上げれば「武道空手の普及を通じた社会体育団体」であるということです。そういった意味においては、一つの天災と言っても過言ではないコロナ禍、全世界が一つの災害に見舞われている状況下にあって、武道を志す者、空手道を志す者としてこの難局をどの様に生き、どの様に乗り越えるかということを常に念頭に入れて新しい2022年という年を過ごしていきたいと考えております。

さらに皆さんによく認知していただきたいことがあります。
空手道には、様々な会派や流派を名乗っている団体がたくさんあります。その一つ一つが素晴らしい精神と技術をもって素晴らしい活動をされていると認識しておりますが、我々の「極真会館」というものがいかなる団体であるかと考えたときに、ここで皆さんに確認しておきたいのは、「極真会」また「極真会館」は伝統的な会派・流派を含めたいわゆる空手界において初めて理念を会派名また団体名に冠した団体であるということです。
つまり、「極真」という精神性を我々の団体名として大山総裁がそこに掲げられたということを我々は忘れてはならないのです。

多くの団体が、その技術の象徴を流派名にしたり、始祖の名前を掲げた会派や流派を名乗っておられたりします。要点はその是非ではなく、大山総裁が我々に教示されたように「空手に区別はない」、誤解を恐れずに言えば「空手に流派はない」、「空手は一つである」という、その空手道の「真を極める」という精神、武道として空手道を志す上での「極真」という一つの精神、「頭は低く目は高く、口を慎んで心広く、孝を原点として他を益する」という「極真」の理念に基づいて、その志をもって集まった団体であるということで「極真会」と名付け、会館総本部ができて以降は「極真会館」という団体名を名乗っているわけです。

我々が武道団体であること、武道を通じた社会体育団体であること、そして我々の空手は「極真」という理念をもった空手であること。これを我々はその運営に携わる者たちをはじめ、道場で日々研鑽されている門下の皆様、またご支援いただいている多くの皆様に認識していただいて、この精神とこの理念のもとにおいて、過去から現在そして未来に向けて極真会館は活動を続けていくということを2022年の新春に当たり明らかにしておきたいと思います。

日々の生活や団体の活動は時として様々な困難を伴いますが、それらを乗り越えて皆様方一人一人が充実した豊かな一年を過ごせるよう心からご祈念を申し上げ、また今年一年の活動に向かうに当たり改めて皆様方に深いご理解とご協力、ご支援を賜りますよう心からお願いを申し上げまして、私の2022年新春における挨拶に代えさせていただきたいと思います。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

2022年1月1日
国際空手道連盟 極真会館
館長 松井章奎

KYOKUSHIN ONLINE「館長 松井章奎より2022年新年のご挨拶」