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2021年総本部昇段審査会が5月9日(日)、総本部代官山道場において実施された。

今回は1月の審査会を受けられなかった4名の道場生を対象に行われ、審査員として松井章奎館長、郷田勇三最高顧問、福田勇師範、杉村多一郎師範が出席した。また、今回も極真会館の感染防止策のガイドラインに沿った形で2週間前からの体調チェックシートへの記入、当日の入室時の検温、手指の消毒・除菌、室内の換気、受審者のマスク着用等に十分に配慮し、午前10時から審査がスタートした。

まず開始にあたり松井館長から「審査は受ければ必ず合格するというものではありません。今回は昇段審査ですが、黒帯とそれ以下の色帯の明確な違いは、自分一人で稽古ができるようになること。自分のどこが良くて、どこが悪いのか、何が得意で、何が苦手なのかといったことを、第三者的な目で客観視して、自分の弱いところを強化しながら正しく稽古を進めていくことができる。また、それを後輩に指導ができるということです。そういったことをよく自覚して審査に取り組んでください」との言葉があり、基本稽古、柔軟、拳立て、移動稽古、棒跳び、逆立ち歩行、ボール蹴り、型、最後に組手の審査が行われた。

また、審査の要所では松井館長から「空手の動作は、自分のどこで相手のどこを突くのか、打つのか、蹴るのか、受けるのかということを常に考えながら行わなければいけません。基本の動作は、慣れてくれば体が覚えてしまって、中には惰性でやるような人もいます。しかし、そこに意識が伴わなければ意味がありません。“想像”することと、“創造”すること。この二つの“想像・創造”を意識しながら、基本の動作であっても自分を鍛えるための“負荷”がかかるようにやらなければいけません」など、的確な解説や注意点の細かい説明があり、受審者の誰もが真剣な表情で一つ一つの言葉に耳を傾けていた。

最後に松井館長から「審査で明らかになった各自の問題点や課題点をよく見つめ直し、今後はそれが少しでも改善できるように稽古を続けていくことが大事です。そして、強さや上手さなど皆さんが求めるものを得られるように頑張ってください」と締め括られ、筆記審査を行ってこの日の審査会が終了した。