本部最新情報

EVENTINFOREPORT


公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第54回目の講習会が9月16日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は和道流の伊藤康夫先生により、前回までの志村先生に続きセイシャンの指導が行われた。まず伊藤先生から「和道流の根本的な考え方は攻防一体です。受けの動きが攻撃になり、攻撃が受けになっています。また、和道流は柔術が起源としてあるので、相手を傷つけずに抑え込む(相手を制する)ところに重点が置かれ、どんな状況であっても即座に前後左右に動けて自在に対処できるように重心を崩さないことが重要視されます」と解説があり、「そのためには立ち方が大事」ということで、和道流の横セイシャン立ち、縦セイシャン立ちの講習があった。
続いて2人組で基本組手を行い、相手の攻撃に対する和道流独特の受け流し、いなしなどの動きを実践した。
セイシャンの講習では、手や肘の細かい動きや足の位置を伊藤先生が分解の動きで解説され、和道流独特の相手の突きを跳ね上げる上げ受けなどの指導があり、この日の講習を終えた。

16:30からの組手講習は土佐樹誉彦先生の指導で、まず2人組での打ち込みで最初に刻み突き、フェイントを用いた刻み突き、逆突きの稽古が行われた。土佐先生からは「突きを打ったあとは引き手を充分に取り、前の手で相手を突き放して距離を取りながら残心を示すとポイントにつながりやすい」との指摘があり、続いて3人組で左右にいる相手の中段に交互に逆突きを繰り出す稽古が行われ、逆突きは後ろ足を伸ばして低い姿勢で打つフォームが指導された。
また2人組で上段突きから中段突き、上段突きから上段突き、中段突きから上段突きといった刻み逆突きの打ち込み、また刻み逆突きから上段廻し蹴り、前蹴りから上段の刻み突きといった稽古が行われ、土佐先生から「刻み突きは、下から上に突き上げるイメージで最短距離を最速で真っ直ぐ突く。また蹴り足は相手の足の外側に置くこと。内側に置くとそのまま払われて倒されてしまいます」との注意があった。
その後は試合形式の組手を行い、「自分が攻撃をしたあと、その場に居つかない。相手に攻撃をさせない位置に即座に移動することが重要です」といった組手における注意点が指摘されてこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週9月23日(土)に行われる予定である。