道場生紹介

伊原武志さん

2014年3月12日


伊原武志
(いはら・たけし)
3級/51歳(会社員)
161㎝/60kg
極真会館東京城東支部 葛西道場所属
修行年数/4年





◎極真空手を始めたきっかけは?
年齢を増して48歳になったときに仕事もある程度順調になって、一息ついたときに何かもっと光るもの、やりがいのあるものにトライしたいと思っていました。ちょうどその時に新しく空手の道場がオープンするという事で入会しました。
◎入門の動機は?
空手はもちろん、武道をやった経験が全くなかったので、もしやるならば厳しそうな空手、ましてや極真空手で自分をゼロから試してみたいと思い、入門させて頂きました。
◎極真空手を選んだ理由は?
空手の中で極真が一番強い、怖い、厳しいというイメージがあって「武道をやるなら空手だ、空手をやるなら極真だ!」という気持ちがありました。武道をやったことのない人間が、そういった厳しい環境に身を投じるのも人生のチャレンジじゃないかなと思いました。
◎極真空手を始める前の印象は?
やはり「根性」とか、「気合い」とか、凄まじくしんどい稽古があると思っていました。
◎同世代やその下の世代の方でも、そのようなイメージから入門を躊躇される人が多いと
思いますが、先に入門された先輩として何か助言があればお願いします。

空手をやっている人は基本的に気持ちの優しい人が多いと思いますので安心してください。まずは入門して自分の身の丈を知っていただき、身の丈を知ったら少しずつレベルアップしていくという事が、空手を通じて人間が強くなっていくことにつながると思います。空手を続けていくと、強くなると同時に「相手を思いやる気持ち=優しさ」が合わせて育っていくような気がします。
◎空手を継続する秘訣はありますか?
自分は何のために空手をやりたいのか?と冷静に考えたときに、結局は自分がやりたくて、強くなりたくて入門した訳です。続けていれば、つらいことも、痛いことも、上手くいかなくて心がへこむこともあるでしょう。でも自分がやりたくてやっているわけですから、自分の本当の気持ちに向き合えば、少しくらい痛くても、上手くいかないことがあっても、そんな事に負けていてはダメだという気持ちが大事かなと思います。
そして、自分のできなかった課題がクリアされたときの達成感。この前までできなかったことが今日はできた、上手くいかなかったことが上手くいったという達成感の積み重ねが、ほんの少しずつであっても感じ取れるということが継続する力になると思います。

◎では、お仕事をしながら空手を続けていく秘訣は?
時間があれば稽古に行くという考え方は間違っていないと思いますが、稽古に行く曜日を自分の中であらかじめ決めておいて、自分の仕事の時間配分や自分の生活スタイル、プライベートの作り方等をそれに向かって合わせて時間を作っていく。稽古に多少遅刻をしてしまうこともありますが、今日は稽古に行くんだと朝から思っていれば、ある程度はそれに近づいた予定を組めると思います。
また、急な仕事で行けないときなどは次の稽古で「1.2倍頑張る」とか、または自主トレーニングをするように心がけて、予定通り稽古に行けなくても自分の気持ちをマイナスにすることが無いように、自分の気持ちをある程度コントロールして保っていられるようにすることも大切な要素だと思っています。

◎極真空手を始めてご自身で変わったところは?
体はもちろん強くなったと思いますが、それ以上にハートが強くなったなと感じています。
◎極真空手をやっていく上での今後の目標は?
何か大きな病気をするまでは続けていきたいと思っていますし、稽古をしていく上で心も体も今以上に強くなっていきたいなと思います。だんだん大人になると言い訳が上手になりますが、自分ではそれを言い訳だと分かっている訳ですから、そういったものにも打ち克てるような心を持って、感謝する気持ちや礼節を重んじる気持ち、どんなことがあっても謙譲の美徳を忘れないように、空手をやって心も強くなり、成長していくということが私の空手をやっていく上での最も大きな目標です。

【東京城東支部・木立裕之葛西道場分支部長から一言】
伊原さんは、毎朝4時に起きて会社に出社されているスーパー社会人です。
仕事でも常にお忙しくされていますし、立場や役職がある中で時間をやりくりして、入門以来平均週3回はコンスタントに稽古に参加されています。
道場では、少年部や若い道場生にも気さくに声をかけられていて、きつい稽古の後も得意のユーモアで雰囲気を和ませてくれます。道場生の間では「理想の上司」「伊原さんが上司だったら会社が楽しいだろうな」というくらい人望があります。
自主的に道場で続けていられる懸垂では連続100回を目指すところまできており、継続することの大切さを再認識させられています。そのアクティブでエネルギッシュな姿を見ていますと、このような50代になるぞと私自身も含め道場生みんなが励まされています。

◎極真会館 東京城東支部