12月27日（土）28日（日）、日本空手道会館にて「✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー 第57回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」が行われ、男子70名・女子20名の計90名の選手が出場。直接打撃制のI.K.O.極真ルールによる体重無差別の空手日本一の座が争われた。

試合は、男女ともに初日に１回戦から３回戦まで行われ、男子は全世界体重別－90kg級準優勝者の山上大輝（東京城北支部）がI.K.O.RUSSIAの新鋭アフメドフ・ムラドに判定負け、女子は全日本体重別－55kg級優勝者の森岡優海（東京城西国分寺支部）が全世界体重別－65kg級準優勝者の知念琉花（神奈川横浜北支部）に体重判定で競り勝つなど、多くの熱闘が繰り広げられた。
２日目は開会式後に男子の試割りからスタートし、ゴリウシキン・ダニル（I.K.O.RUSSIA）が28枚で2023年から３年連続の試割り賞となった。

男子ベスト８進出を懸けた４回戦では全日本体重別－80kg級優勝者の髙田悠一郎（東京城西支部）が全世界体重別－90kg級優勝者グセイノフ・ラシャド（I.K.O.RUSSIA）に挑み、左上段廻し蹴りで技有りを取られて敗退、昨年第56回全日本７位の谷川蒼哉（総本部道場）は193cm、111kgの大型新人ベロフ・マクシム（I.K.O.RUSSIA）を相手に序盤は優位に試合を進めたが終盤に下段突きを決められて敗れた。全日本体重別＋90kg級優勝者の西村大河（東京城北支部）は昨年３位のエキモフ・マクシム（I.K.O.RUSSIA）に果敢に挑み、判定で殊勲の勝利。全世界体重別－80kg級準優勝の飯塚翼（東京城北支部）は全ロシア大会－90kg級2連覇のフェドシーフ・アレクセイ（I.K.O.RUSSIA）を相手にスピードを駆使した試合を展開したが最後は力及ばず判定負け。全ヨーロッパ体重別－90kg級5連覇のナヴァロ・アレハンドロ（I.K.O.SPAIN）は昨年優勝者コバレンコ・コンスタンティン（総本部道場）に敗れてトーナメントから姿を消した。

男子準々決勝、Aブロックは４月の全世界体重別大会で復帰して＋90kg級で準優勝した西村界人（東京城北支部）がグセイノフ・ラシャドに延長戦４－０判定勝ち、Bブロックの西村大河はベロフ・マクシムのパワーの前に屈して本戦５－０判定負け。Cブロックでは全世界体重別－80kg級優勝者の大秦稜司（京都支部）が昨年敗れたゴリウシキン・ダニルに果敢に挑んだが、25cm・24kgの体格差の壁は厚く本戦４－０判定負け。敗れはしたものの、大秦と前述の谷川は大型選手を相手に好勝負を繰り広げたことが評価されて技能賞が送られた。Dブロックはコバレンコ・コンスタンティンがフェドシーフ・アレクセイを寄せ付けず本戦５－０の判定で退けた。

男子準決勝第１試合は、西村界人がベロフ・マクシムを相手に本戦は苦戦を強いられたが、延長戦で下段への蹴りが有効打となり４－０判定勝ち。続いて準決勝第２試合はコバレンコ・コンスタンティンがゴリウシキン・ダニルに下段蹴りと突きの連打で攻勢に出て、劣勢を挽回しようと焦るゴリウシキンが掴みや掛けの反則を重ねて減点２で反則負けとなった。

男子３位決定戦は、ゴリウシキンがダメージの見られるベロフに中段前蹴りで技有りを奪い本戦優勢勝ちで昨年の４位から一つ順位を上げて３位入賞。続いて行われた男子決勝戦は、西村界人とコバレンコという優勝候補本命同士の激突、全世界体重別と全日本大会で４度目の決勝対決となり、序盤から熱戦を展開したが、中盤からコバレンコが押しからの左右の下段蹴りで攻勢を掛けて本戦判定５－０で勝利。コバレンコは第52回・第56回大会に続く３度目の優勝を遂げた。

２日目の女子は準決勝から試合開始、まず第１試合は昨年４位で全世界体重別－65kg級優勝者の小城みなみ（千葉北支部）が、全ロシア体重別＋65kg級優勝者のカルポワ・エカテリーナ（I.K.O.RUSSIA）と対戦。２年前の第13回世界大会の再戦だったが、183cm、85kgのカルポワの圧倒的パワーと的確な攻撃で次第に小城が崩される場面が多くなり、前回の対戦と同じく本戦５－０の判定で敗れた。第２試合は森岡優海と昨年準優勝者で全日本体重別＋65kg級優勝者の宮本神（本部直轄浅草道場）の対戦。宮本の力強い突きと下段への蹴りで森岡の動きが封じられ、本戦５－０の判定で宮本が決勝進出を決めた。

女子３位決定戦は小城と森岡の一戦、リーチの長い小城の間合いを封じて接近戦での下段蹴りや突きで試合を展開した森岡が本戦３－０の僅差ながら判定で小城を退け、無差別全日本で初の３位入賞。迎えた女子決勝戦、カルポワと宮本は４月の全世界体重別＋65kg級準決勝戦で対戦し、宮本が判定勝ちしている。しかし、今回はカルポワの攻撃に正確性が増し、宮本に付け入る隙を与えず本戦５－０の判定勝ち。カルポワは今大会全４試合をすべて本戦５－０の判定勝ちと圧倒的な強さを示して全日本の頂点に立った。

また、今大会初日の試合終了後に全国の支部長と大会で来日している海外の支部長約100名が参加して支部長稽古会が実施され、松井館長が道場での稽古に則って立ち方、準備運動から基本稽古まで丁寧に指導を行い、稽古体系やそれに伴う意識と情報の共有がなされた。

✚日本赤十字社 災害義援金チャリティー
第57回オープントーナメント全日本空手道選手権大会
2025年12月27日（土）28日（日）／日本空手道会館

■男子

優勝 1st Place／コバレンコ コンスタンティン　KOVALENKO KONSTANTIN（総本部道場）

準優勝 2nd Place／西村界人　NISHIMURA KAITO（東京城北支部）

3位 3rd Place／ゴリウシキン ダニル　GORIUSHKIN DANIL（I.K.O.RUSSIA）

4位 4th Place／ベロフ マクシム　BELOV MAKSIM（I.K.O.RUSSIA）

5位 5th Place／グセイノフ ラシャド　GUSEINOV RASHAD（I.K.O.RUSSIA）

6位 6th Place／大秦稜司　OHATA RYOJI（京都支部）

7位 7th Place／フェドシーフ アレクセイ　FEDOSEEV ALEKSEI（I.K.O.RUSSIA）

8位 8th Place／西村大河　NISHIMURA TAIGA（東京城北支部）

技能賞／谷川蒼哉　TANIGAWA SOYA（総本部道場）

技能賞／大秦稜司　OHATA RYOJI（京都支部）

試割賞／ゴリウシキン ダニル　GORIUSHKIN DANIL （I.K.O.RUSSIA＝28枚）

新人賞／ベロフ マクシム　BELOV MAKSIM（I.K.O.RUSSIA）

■女子

優勝 1st Place／カルポワ エカテリーナ　KARPOVA EKATERINA（I.K.O.RUSSIA）

準優勝 2nd Place／宮本　神　MIYAMOTO JIN（本部直轄浅草道場）

3位 3rd Place／森岡優海　MORIOKA YUMI（東京城西国分寺支部）

4位 4th Place／小城みなみ　KOJYO MINAMI（千葉北支部）

技能賞／森岡優海　MORIOKA YUMI（東京城西国分寺支部）

◎第57回全日本大会・男子　トーナメント勝ち上がり

◎第57回全日本大会・女子　トーナメント勝ち上がり

■今大会にご協賛いただいた各社様（順不同）
KAATSU JAPAN株式会社
シダックス株式会社
株式会社 堀建設
株式会社シャイン
太平地所株式会社
株式会社 大松
イディアグループ
B ZONE GROUP
カトープレジャーグループ
志太塾
株式会社プロアホールディングス
塩原カントリークラブ
SAIGEN サイゲングループ
株式会社しのざき/株式会社建機ソリューションしのざき
極真会館北大阪支部
株式会社サン・ラック
有限会社星野工務店
伊東クリニック
中岡建設グループ
エクステリア ダイアモンドムーン
株式会社極真会館メディカルマネジメント
シィード建設株式会社
南栄商事株式会社
株式会社ミエラセン
ランドマークグループ
株式会社アルファウェイ
極真会館東京城西支部・前島康夫
蔵本整骨院
株式会社Top Rank
有限会社メトロビル管理