2025全日本体重別大会&2025極真祭レポート
2025年8月25日

大会実行委員の極真会館・松井章奎館長(左)と真正会・鈴木修司代表代行
8月23日(土)24日(日)、京都府立体育館(島津アリーナ京都)において『2025オープントーナメント全日本体重別空手道選手権大会(兼/極真会館 第40回全日本ウェイト制空手道選手権大会)』および『2025極真祭』が開催された。特に全日本体重別大会は2年ぶりに「国際空手道連盟 総本部 極真会館」と「国際空手道連盟 全日本真正空手道連盟 真正会」との共同主催での開催となり、男子5階級・女子5階級の計10階級で実施された。

▼男子-60kg級決勝戦
○辻 隆行(真正会)
本戦 判定勝ち5-0
×阿久津怜音(栃木南支部)

▼男子-70kg級決勝戦
○坂田龍星(真正会)
延長戦 優勢勝ち5-0
※佐川に減点1
×佐川人成(大阪南支部)

▼男子-80kg級決勝戦
○髙田悠一郎(東京城西支部)
本戦 判定勝ち5-0
×長澤龍馬(北大阪支部)
まず全日本体重別大会男子-60kg級は、エントリー選手の半数以上が10代という若い世代が多い中で、昨年と一昨年の準優勝者でもあり、この階級最年長(25歳)の辻隆行(真正会)が決勝で昨年全関東大会-60kg級優勝者の19歳・阿久津怜音(栃木南支部)を判定で下して3年越しの悲願を達成した。
男子-70kg級は、辻と同じく真正会の坂田龍星が安定した実力を示して準決勝で昨年-60kg級4位の加藤竜成(神奈川横浜東支部)、決勝では昨年全関東大会-70kg級優勝者の佐川人成(大阪南支部)を延長で破って初優勝。坂田は2022年同級3位、昨年4位から大きくステップアップしての初優勝だった。また、2年連続-60kg級優勝者の反町洸太(東京城北支部)は3回戦で佐川に判定で敗れ2階級制覇を阻まれた。
男子-80kg級は、出場選手の中で唯一の入賞経験者である髙木信(東京城西世田谷東支部)が初戦で顔面殴打の反則負け。本命不在の混戦が予想されたが、岡山県大会優勝者の髙田悠一郎(東京城西支部)が決勝で全関西大会優勝者の長澤龍馬(北大阪支部)に判定勝ちで優勝。長澤も初の決勝進出で健闘が光った。

▼男子-90kg級決勝戦
○大秦零司(京都支部)
本戦 判定勝ち5-0
×秋山大知(東京城西世田谷東支部)

▼男子+90kg級決勝戦
○西村大河(東京城北支部)
再延長戦 判定勝ち5-0
×田水春樹(東京城西支部)
男子-90kg級は、昨年準優勝者で今大会優勝候補の筆頭に挙げられていた大秦零司(京都支部)が順当に勝ち上がり、準決勝で2024東日本大会優勝者の兼久啓太朗(東京城北支部)、決勝では2025東日本大会優勝者の秋山大知(東京城西世田谷東支部)という東日本の実力者をいずれも本戦5-0の判定で退けて優勝。地元開催で故郷に錦を飾った。
男子+90kg級は、昨年第56回全日本大会で新人賞を受賞した田水春樹(東京城西支部)と昨年3位の西村大河(東京城北支部)という本命同士の決勝対決となり、初優勝に懸ける両者の意地がぶつかり合った迫力ある攻防は再延長におよび、実績と経験で優る西村が判定勝ちで王座を勝ち取った。

▼女子-50kg級決勝戦
○所 羽奈(東京城北支部)
本戦 判定勝ち5-0
×小山内奈々美(東京城西国分寺支部)

▼女子-55kg級決勝戦
○森岡優海(東京城西国分寺支部)
本戦 判定勝ち5-0
×福永ゆら(東京城西支部)
続いて女子-50kg級は、一昨年の同級優勝者で無差別の第13回世界大会や第7回世界体重別大会にも出場した所羽奈(東京城北支部)が、決勝で昨年北海道大会で優勝した小山内奈々美(東京城西国分寺支部)を退けて2度目の優勝。
女子-55kg級は、この階級で2023年優勝、2024年4位、今年4月の世界体重別4位の実績を持つ森岡優海(東京城西国分寺支部)が準決勝で全東北大会3連覇の櫻田まどか(秋田支部)、決勝で東日本大会優勝者の福永ゆら(東京城西支部)を退けるなど頭一つ抜けた実力を発揮して王座返り咲きとなった。

▼女子-60kg級決勝戦
○今井彩弥(東京城西世田谷東支部)
本戦 判定勝ち5-0
×鈴木花菜(総本部横須賀道場)

▼女子-65kg級リーグ戦第2試合
○藤本美桜(総本部岩手道場)
本戦 優勢勝ち5-0
※藤本が上段廻し蹴りで技有り
×河合風香(広島支部)
(藤本が3名のリーグ戦で2勝して優勝)

▼女子+65kg級決勝戦
○宮本 神(本部直轄浅草道場)
本戦 判定勝ち5-0
×岡田冴月(東京城西世田谷東支部)
女子-60kg級は今大会で新設された階級で、4月の愛知県大会で優勝した今井彩弥(東京城西世田谷東支部)が決勝で昨年東日本大会+55kg級優勝者の鈴木花菜(総本部横須賀道場)を判定で下して優勝。
女子-65kg級は、昨年4位の藤本美桜(総本部岩手道場)が同3位の徳田茄麗(大阪なみはや支部)に上段前蹴り、同準優勝の河合風香(広島支部)には上段廻し蹴りを決めて二人から技有りを奪い、2勝をマークして3名のリーグ戦を制した。
女子+65kg級は、昨年の同級優勝者で昨年第56回全日本大会と世界体重別大会で準優勝した宮本神(本部直轄浅草道場)と昨年3位の岡田冴月(東京城西世田谷東支部)の決勝となり、若い岡田が善戦したものの最後は宮本の地力が優り盤石の2連覇を達成した。
男女各階級の入賞者の顔ぶれは依然として関東勢が多いものの、真正会から2名が優勝し、東北や関西からも優勝者が輩出されるなど、全国各地区の選手層の拡充と成長を感じさせるものだった。

型競技15歳~34歳男子優勝/古川晴也(千葉北支部)

型競技15歳~34歳女子優勝/髙橋芽依(神奈川西湘支部)
『2025極真祭』は型競技、I.K.O.セミコンタクトルールの組手競技、I.K.O.極真ルールの組手競技の3種目で行われ、まず型競技では15歳~34歳男子の部で古川晴也(千葉北支部)が全日本型競技5連覇を達成。15歳~34歳女子の部は3連覇を目指した櫻田まどか(秋田支部)は惜しくも準優勝となり、2024国際親善大会で優勝した髙橋芽依(神奈川西湘支部)が全日本では初優勝を遂げた。

I.K.O.セミコンタクトルール 15歳~17歳男子決勝戦

I.K.O.セミコンタクトルール 18歳~34歳男子-80kg級決勝戦

I.K.O.セミコンタクトルール 13歳14歳男子-55kg級決勝戦

I.K.O.極真ルール 10歳男子+35kg級決勝戦

I.K.O.極真ルール 15歳男子+70kg級決勝戦

I.K.O.極真ルール 35歳以上女子-55kg級決勝戦
また組手競技に関しては昨年や国際親善大会と同様、前日の審判講習会で事故が起こった際の対応や反則技の事例の検証、審判員の実技講習などが行われ、安全対策を徹底する中で実施された。また、セミコンタクトルールの組手競技は今大会からルールの微調整が加わり、選手や審判も細心の注意を払って試合が進められたが大きな混乱もなく無事に終了。I.K.O.極真ルールの組手競技では各選手がそれぞれのカテゴリーで日頃の稽古の成果を発揮。初日は12歳~14歳の中学生と35歳以上の壮年、2日目は5歳~11歳の幼年・小学生と15歳~17歳の高校生の試合が行われ、2日間にわたって熱戦が繰り広げられた。
極真祭は、老若男女あらゆる世代の選手や会員が競技を通じて親睦と交流をはかる目的で開催されるもので、今大会でも多くの参加者が日本の伝統文化の発祥地とも言える古都・京都に集い、有意義な2日間を過ごした。
◎全日本体重別大会 入賞者は コチラ
◎極真祭初日 入賞者は コチラ
◎極真祭二日目 入賞者は コチラ
■今大会にご協賛いただいた各社様(順不同)
KAATSU JAPAN株式会社
シダックス株式会社
株式会社 堀建設
株式会社シャイン
太平地所株式会社
株式会社 大松
イディアグループ
B ZONE GROUP
カトープレジャーグループ
志太塾
株式会社プロアホールディングス
塩原カントリークラブ
サイゲングループ
株式会社しのざき/株式会社建機ソリューションしのざき
極真会館北大阪支部
株式会社サン・ラック
有限会社星野工務店
伊東クリニック
中岡建設グループ
エクステリア ダイアモンドムーン
株式会社極真会館メディカルマネジメント
シィード建設株式会社
南栄商事株式会社
株式会社ミエラセン
ランドマークグループ
株式会社アルファウェイ
極真会館東京城西支部・前島康夫
蔵本整骨院
株式会社Top Rank
有限会社メトロビル管理