試合規則/I.K.O.セミコンタクトルール(国際空手道連盟 セミコンタクトルール組手競技試合規則)
I.K.O.セミコンタクトルール(国際空手道連盟 セミコンタクトルール組手競技試合規則)
(2026年3月現在)
【審判基準】
審判員および審議委員は同等の権限をもって競技の審査に当たるが、競技に関する最終決定はすべて審判長の裁可による。
組手は規定の試合時間で行う。
大会進行は極力予定スケジュールに沿わせるが、やむをえない事態が起きた場合は、審判・副審判長が協議の上、審判長が変更を指示することができる。審判長は大会進行に関し、大会審議委員会の意見を求めることができる。
【試合時間】
試合時間は以下の通り定めるが、必要と認めた場合は審判長の裁量により、あらためて時間を設定することもありうる。
〇一般男子・一般女子:3分間(予選は2分間)
〇高校生:2分間
〇壮年・少年(中学生以下):1分30秒
【組手と勝敗】
1. 組手の勝者は、①一本勝ち、②優勢勝ち、③判定勝ち、④相手選手の反則負け、失格、棄権による勝ち、により決定される。
2. 優勢勝ちは試合終了時点でポイント(技有り+有効ポイント-反則ポイント)が多い選手が勝利となる。終了時点でポイントが同点の場合は、技有りまたは有効を先取した選手の勝ちとなる。ポイントは以下のように加減される。
・技有り=+2ポイント
・有 効=+1ポイント
・反 則=-1ポイント
3. 先に4ポイントを先取した時点で優勢勝ちとする。
※競技においては、上段は首より上の頭頚部、中段は鎖骨より帯までの胴体部、下段は帯から下の下肢部と定義する。
【一本勝ち】
4. 反則箇所を除く部分へ、突き・蹴り等を瞬間的に決め、相手選手をダウンまたは戦意を喪失させたときは一本勝ちとする。
5. 上段蹴り:上段蹴り(上段廻し蹴り・上段後ろ廻し蹴り・上段内廻し蹴り・上段外廻し蹴り・上段掛け蹴り)が決まり相手が転倒した場合。
※上段蹴りで転倒した場合は瞬時にではなくても『一本』とする。
※但し、5歳~8歳の階級においては上段廻し蹴りのみを上段蹴りの有効技とする。
6. 下段蹴り:下段蹴りが決まっても『有効』にはならないが、相手をダウン(ダメージが認められる)または戦意を喪失させた場合は一本勝ちとする。
※但し、5歳~14歳・35歳以上では下段への全ての攻撃を反則とする。
【技有り】
7. 上段蹴り:上段蹴り(上段廻し蹴り、上段後ろ廻し蹴り、上段内廻し蹴り、上段外廻し蹴り、上段掛け蹴りが有効)を気合いと共に決めた場合。
※但し、5歳~8歳の階級においては上段廻し蹴りのみを上段蹴りの有効技とする。
8. 中段蹴り:中段への有効技の効力により相手を転倒させ、即座に胴体への当て止め、もしくは顔面に寸止めの気合いが伴う下段突きを決めた場合。
※但し、5歳~14歳では胴体への当て止め、顔面への寸止めの下段突きは禁止とする。
9. 下段への有効技(下段蹴り、足掛け、足払い)の効力により相手を転倒させ、即座に胴体への当て止め、もしくは顔面に寸止めの気合いが伴う下段突きを決めた場合。足掛け・足払いの際の片手での押し・抑えを認める。
※但し、5歳~14歳・35歳以上では下段への全ての攻撃を反則とする。
【有効】
10.上段突き:上段への正拳直突きを気合いと共に相手の寸前に決め、姿勢を保ち、引手をとった場合。
※顔面から10㎝以内を有効得点距離とし、コントロールされた突きが対戦相手の顔面に触れる程度の軽い接触は有効とするが、打ち込んだ場合は反則とする。※なお、有効技・反則技ともにヘッドガードを顔面と見なす。
11.中段突き:中段への正拳直突きを気合いと共に相手の腹部に決め、姿勢を保ち、引手をとった場合。
12.中段蹴り:中段蹴り(膝蹴り以外の全ての中段蹴りが有効)を気合いと共に決めた場合。
※但し、中段への蹴りにおいて腕のガードの上から当たった場合は認めない。
※但し、5歳~8歳の階級においては中段廻し蹴りのみを中段蹴りの有効技とする。
13.有効技の効力により相手を瞬時に転倒させ、即座に突きを決め、明確な残心を示した場合。
※技の決め:有効技を適切な間合い・タイミング・正しい姿勢で技を放ち、攻撃部位を正確に捉えていること、気合いが伴っていることを必須とする。これらの要件が一つでも欠けている場合、技が決まったとは認めない。
※転倒:攻防の中で相手の技によって瞬時に体を奪われ、お尻・背中が床に着いた場合。
または足の裏以外の部位が床に着き、死に体(しにたい)となり直ちに攻防が続けられない状態になった場合。
※当て止め:ライトコンタクトによる明確な突き。ダメージを与えるフルコンタクトの突きは反則。
※明確な残心:技を決め、即座に間合いを制し、突きをして引手をとり、気合いが伴っていることを必須とする。これらの要件が一つでも欠けている場合、残心を示しているとは認めない。
【判定】
14.試合終了時点で両者ともポイントが無い場合、または両者ともポイントが無く、反則ポイントのみで同点の場合は、旗判定で勝敗を決する。(どちらかに必ず挙げ、延長戦は行わない。
15.判定は主審1名、副審4名のうち、3名以上の支持を有効とする。
16.判定基準は両選手の試合の流れを把握し、技の正確性、及び積極性を基準として判定を下す。
17.相手選手の反則負け、失格、棄権による勝ち。
18.相手の有効技により負傷し、審判長の判断で治療が必要となった場合、相手選手に一本が与えられた上で試合終了となる。
【 反則】
19.次の場合は、反則とする。
①直突き以外の手技による攻撃。
②突きは2本までの連打を有効とし、3本以上の連打は反則とする。
③手技による顔面・首・喉への打撃。
④下段(帯より下の下肢部)への全ての攻撃。
※15歳~34歳は下段への攻撃は反則にはならない。
⑤上段蹴りの禁止技:上段前蹴り、上段横蹴り、上段後蹴り、カカト落とし、捨て身技(胴廻し回転蹴り等)など。
※前面からの直線的な上段蹴りは反則。上段蹴りは側面からのみを有効とする。
⑥膝蹴り。
⑦肘打ち。
⑧金的への攻撃。
⑨頭突きによる攻撃。
⑩倒れた相手への打撃。
⑪背骨への攻撃:背骨(脊柱)への直接攻撃。
⑫掛け:相手選手の首から上、及び胴体へ手掛けした場合。
⑬掴み:相手選手の道着、手足を掴んだ場合。ただし、相手選手の足払いに対する防御のために道着を掴むことは反則とせず、口頭での指導にとどめる。
⑭抱え込み:相手選手の足や身体を抱えた場合。ただし、相手選手の足払いに対する防御のために相手選手を抱えることは反則とせず、口頭での指導にとどめる。その際に首から上を抱え込むことは反則。また、双方共に相手選手を抱えたまま床に叩きつけてはならない。
⑮押し:相手選手を押した場合。
⑯抑え:相手選手を抑えた場合。
⑰胸(手)を合わせての攻撃:相手選手と手や胸を合わせて膠着を誘発すること。
⑱場外:両足が場外へ出た場合。
⑲主審の「止め」が掛かった後の攻撃。
⑳消極性:技を決める意思のない消極的な態度で試合をした場合。
㉑不十分な礼:試合場において正しく立礼をしない場合。
㉒着衣の乱れ:着衣が著しく乱れた状況で試合を続けた場合。帯がほどけて床に落ちた場合。
㉓審判がとくに反則とみなした場合。
※捌き:腕・足への瞬間的な捌きを認める。
20.反則には、悪質な場合を除き1度目で「反則1」、2度目が「反則2」、3度目が「反則3」となり、4度目が「反則4」で反則負けとなる。
※反則により相手選手が負傷し、直ちに試合続行が不可能で1試合以上の回復時間が必要となり、審判長がその反則が重大なものと判断した場合は、反則をした選手に2つ分の反則が与えられる場合がある。
【失格】
21.次の場合は、失格とする。
①試合中、審判員の指示に従わない場合。
②粗暴な振る舞い、とくに悪質な反則、悪質な試合態度とみなされた場合。この場合、審判長の判断で順位が剥奪される場合がある。
③出場時刻に遅れた場合、出場しない場合。
④主催者が定めた服装、防具の規定に反している場合。
⑤出場申し込み時に申告した体重と当日の体重に5kg以上の相違があった場合。
【試合放棄】
22.正当な理由なくして試合を放棄したときは、弁償金を支払わなければならない。ただし、下記の場合は例外とする。
①大会医師の診察を受け、試合続行不可能となった場合。
②大会直前または大会中に、本人に関係する不慮の事故(家族の不幸など)が発生し、審判長が協議の上、退場を許可した場合。
本大会における肖像権について
1.国際空手道連盟 極真会館(主催者)は、本大会の模様を動画撮影、写真撮影、録音等の方法により記録し、公開するほか、主催者及び主催者の指定する第三者により各種媒体(テレビ、ラジオ、インターネット、新聞、雑誌、DVD等)において公開、利用することがある。また収録、公開される情報には、参加者の氏名、経歴、プロフィール、映像、写真、音声及び肖像が含まれる可能性がある。
2.参加者は本大会申し込みにより、氏名、経歴、プロフィール、映像、写真、音声及び肖像が記録、公開及び利用されることに予め同意したものとし、主催者の自由な判断による記録、公開及び利用に関し、肖像権、プライバシー権、 パブリシティ権、作品や成果物に関する著作者人格権等を行使せず、また一切の対価を請求しないものとする。
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I.K.O.セミコンタクトルール審判動作基準
【試合開始】
1. 両選手を進行係が呼ぶ。(このとき対戦者はお互いに反対の位置より試合場に登る)
2. 中央の線を境に一定の間合い3mをとり中央に主審が立つ。
両選手に正面に礼、互いに礼を指示し、主審の「はじめ」の合図で試合を開始する。
3. 試合続行中、着衣が乱れた場合、主審は試合を止め、開始線に戻し、お互いに背を向けて着衣を直させる。
【試合中】
4. 試合中、一本勝ち、技有り、有効、反則などの場合、副審は笛の合図とともにそれぞれ旗によって示す。主審は「やめ」の指示で両選手を分け、元の位置に戻す。
5. 旗の振り方は、以下の通りとする。
①一本勝ち/勝った選手の方の旗を真上に上げる。大きく笛を吹く。
②技有り/技有りを取った選手の方の旗を真横に上げる。大きく短く笛を吹く。
③有効/有効を取った選手の方の旗を斜め下方に振る。大きく短く笛を吹く。
④反則/反則をした選手の方の旗を振る。旗の動きに合わせて短く笛を吹く。
⑤場外/その側の旗で床を叩く。旗の動きに合わせて短く笛を吹く。
⑥認めず/2本の旗を交差させて振る。旗に合わせ長めに笛を吹く。
⑦見えず/2本の旗を正面で交差させる。笛は吹かない。
⑧判定の際:赤の勝利/赤の旗を真上に上げる。大きく笛を吹く。白の勝利/白の旗を真上に上げる。大きく笛を吹く。
6. 一本勝ち、技有り、有効、反則の場合、主審を含め3名以上の支持を有効として、それぞれ宣告する。
【一本勝ち】
7. 試合規則「第4条」「第5条」「第6条」の一本勝ちの技が決まった場合、主審は両選手の間に入って分け、試合を止め元の位置に戻す。
8. 副審3名以上の支持を有効とし、一本勝ちを宣言する。
【優勢勝ち】
9. 試合終了時のポイント(技有り+有効ポイント-反則ポイント)が多い選手が勝利となる。試合終了の合図によって、主審は「止め」と指示し両選手を分け、元の位置に戻す。
10.主審は両選手を正面に向かせ、アナウンスの得点コールを聞き、得点が上回っている選手の勝ちを宣言(手刀で斜め上に指し示す)する。
【判定勝ち】
11.試合終了の合図によって、主審は「止め」と指示し両選手を分け、元の位置に戻す。
12.主審は両選手を正面に向かせ、アナウンスの得点コールを聞き、同点の場合は「判定」と指示して副審の判断を求める。副審は判定基準に則り、必ずどちらかの旗を挙げる。主審を含め3名以上の支持を有効とする。
【反則】
13.反則があった場合は、主審が両選手の間に入って試合を止める。
14.反則は、悪質な場合を除き1度に1つずつ累積する。主審は反則数を指で示して宣告する。
15.反則技については、試合規則「反則」(第19条)を参照。
【試合終了】
16.一本勝ち、反則負け、失格の場合、主審は直ちに組手を止め、両選手を向かい合わせたまま勝ちを宣告し、両選手に正面に礼、互いに礼を指示し、握手をさせ、退場させる。
17.一本勝ち、反則負け、失格がない場合は、試合終了の合図とともに直ちに組手を止め、両選手を正面に向かせ副審の判断を求め、勝者を決定した上、16と同様にする。
18.試合規則「反則負け」に該当する場合は、主審は該当する選手に反則負け(手刀を斜め下に指し示す)を宣告すると共に、逆側の選手の勝ちを宣言し、16と同様にする。
19.試合規則「失格」に該当する場合は、主審は該当する選手に失格(手刀を斜め下に指し示す)を宣告すると共に、逆側の選手の勝ちを宣言し、16と同様にする。