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4月21日(土)22日(日)、東京体育館で行われる『日本赤十字社 東日本大震災・平成28年熊本地震災害 義援金チャリティー 2018国際親善大会』内で実施される『2018オープントーナメント第35回全日本ウェイト制空手道選手権大会』並びに『2018世界女子ウェイト制空手道選手権大会』、また6月2日(土)3日(日)に大阪府立体育会館で行われる『I.K.O.セミコンタクトルール2018全国交流大会』の開催記者会見が4月4日(水)、東京・渋谷区の本部直轄代官山道場にて実施された。記者会見には松井章奎館長をはじめ、4月の大会に出場する亘和孝、ベイ・ノア、竹岡拓哉、与座優貴、樋口知春、加賀健弘、大澤佳心、髙橋扶汰、南原健太、星龍之介、島田慧巳、本村愛花、佐藤七海の13選手と、セミコンタクトルールの賛同者であるIBMA極真会館増田道場の増田章主席師範が出席した。

会見では、まず6月のセミコンタクトルール大会に関して松井館長は「フルコンタクトの競技のみならず、大きな意味で言えば極真空手の質を高めるために行うものです。昨今のフルコンタクト空手に欠けている間合いの操作、スピード、技の正確性などを補完する上で、セミコンタクトルールの競技はそれらを埋めるのに非常に有効であると思います。また、2次的な要素として、大会の回数を重ねて試合環境が整えば将来的には友好団体である全日本空手道連盟(全空連)の選手の参加も考えられますし、極真から全空連の試合に出場していくことにもこのルールは効果を発揮していくのではないかと、そういった全空連や世界空手連盟(WKF)ルールとの互換性や親和性を持つことも期待しています」とその主旨を語り、6月の大会で採用するルールの詳細については、「国際親善大会の2日目(22日)の中で正式に公開したいと考えています」との話があった。

臨席した増田師範は「松井館長の長年の友人の一人として、新しい試みであるセミコンタクトルールによる競技会の開催に賛同させていただいております。セミコンタクトルールについて松井館長とお話をさせていただく中で、私自身、胸を躍らせています。松井館長は“ルールはこれで決定というものではなく、改善すべき部分は改善し、随時発展させていく”と言われていました。極真空手には将来を見据えて改善しなければいけない点が多々あり、それに対する一つの布石として新しいルールの競技を実施するというのは、非常に画期的であり、素晴らしいことだと思います。私自身も伝統派の空手を学び試合に参加した経験があり、また私の道場でも上段への突きを採り入れたり、かつて極真空手の中のあった防御の意識、一打の突きや蹴りもおざなりにせず、全ての技に対応して正確に技を返すという意識を道場生に指導しているつもりです。そういったことが今まではなかなか伝わらなかったのですが、松井館長もそういった私と同じような問題意識を胸に抱きながら、その改善の試みとして新しい競技に取り組むのだと思います。微力ではありますが、応援団の一人としてこの新しい試みを支援していきたいと思います」と挨拶を述べ、ウェイト制大会に出場する選手たちに増田師範は「極真空手をさらに高めるために今回の試みがあるということを肝に銘じ、素晴らしいウェイト制大会を実現させてください」とエールを送った。

続いて全日本ウェイト制大会と世界女子ウェイト制大会ついて、松井館長は「秋の第50回全日本大会で優勝する可能性を秘めた選手が階級を問わず複数名出場しているので、そういった選手たちがルール改定から2年が経ち、どれだけ技量を向上させて大会に臨んでくるのか。また海外選手も多い中で、“全日本”を冠する大会でありながら国際大会の様相を呈しているので、来年の世界大会に向けて現状を把握する上での良い機会になるのかなと思います。女子に関しても、近年は実力も向上して見応えのある試合を繰り広げているので、さらにどれだけ発展しているのかという点を見ていきたいと思います」と見所を述べ、来年の無差別世界大会に向けて期待を込めた。

■各選手のコメント

<第35回全日本ウェイト制大会/軽量級(-70kg)>
No.1 ベイ・ノア(東京城北支部/初段/178cm/70kg/22歳)
「今年は必ず自分が優勝します」
No.71 亘 和孝(東京城西支部/初段/173cm/70kg/21歳)
「2連覇が懸かった重要な大会なので、気を引き締めて臨みます。また、今回は海外から強い選手が出場しているので、しっかり勝って自分が優勝します」

<第35回全日本ウェイト制大会/中量級(-80kg)>
No.72 与座優貴(茨城県常総支部/初段/170cm/73kg/20歳)
「軽量級から中量級に初めて階級を上げるのですが、中量級は層が厚く強豪選手が大勢いるので1回戦から集中して戦いたい。挑戦者の気持ちで2階級制覇を達成したいと思います」
No.100 加賀健弘(東京城西支部/弐段/171cm/78kg/23歳)
「常に無差別の試合で勝つことを意識して稽古してきました。今回は体重別になりますが、自分はまだ体重別で優勝経験がないので、優勝することで無差別の試合につなげたい。新しい戦い方をいくつも用意して試合に臨みたい」
No.101 樋口知春(東京城北支部/初段/170cm/76kg/20歳)
「全日本ウェイト制中量級で優勝経験のある川本英児支部長から勝つための指導を受けているので、今回は優勝する自信があります。自分の長所であるラッシュ力に注目してください」
No.129 竹岡拓哉(東京城西支部/弐段/168cm/79kg/28歳)
「記者会見に出席する選手の中でも今回は自分が最年長になり、非常に責任を感じています。ルール改定から2年が経ち、若い選手の新しい技、またセミコンタクトルールという新しい風が吹いている中で、自分がどう戦っていくべきかを考えて稽古を積んできました。自分も現役生活が長くないと思っているので、今回優勝して来年の世界大会につなげられるように頑張りたい」

<第35回全日本ウェイト制大会/軽重量級(-90kg)>
No.148 大澤佳心(城西世田谷東支部/弐段/176cm/84kg/22歳)
「今大会は国内外を問わず強豪選手が多数出場しているので、これまで取り組んできた組手を発揮して、階級を上げても通用することを証明します」
No.157 髙橋扶汰(東京城北支部/初段/173cm/90kg/17歳)
「ウェイト制大会は2度目の出場になります。勝ち進めば3回戦で世界ウェイト制軽重量級優勝者のアンドレイ・ルジン選手と対戦することになると思うので、絶対に勝って兄(髙橋佑汰)を越えて優勝したい」

<第35回全日本ウェイト制大会/重量級(+90kg)>
No.182 星龍之介(本部直轄浅草道場/初段/182cm/128kg/19歳)
「自分の持ち味であるパワーと、若さと勢いで優勝まで突き進みます。世界大会出場を目標にしているので、アントン・グリアエフ選手をはじめ外国人選手に勝って次に繋げたい」
No.107 南原健太(東京城北支部/初段/186cm/97kg/19歳)
「今大会に懸ける思いはいつも以上に強く、10代ラストファイトということもあり、確実に優勝を狙いたいと思います。自分の夢は世界大会で優勝することなので、強豪外国人選手に勝って来年に繋げていきたい。準備は万全です」

<2018世界女子ウェイト制大会/軽量級(-55kg)>
No.1579 本村愛花(城東北千住支部/初段/155cm/53kg/24歳)
「2016年は優勝、2017年は4位という結果で、今年はそれ以下はないという覚悟で、必ず優勝します」
No.1581 佐藤七海(城西国分寺支部/初段/156cm/54kg/20歳)
「世界女子ウェイト制は、小さい頃から憧れて見ていた大会で、いつかは自分もこの舞台で活躍したいと思っていました。今回はその思いや夢を実現すべく精一杯戦います」
No.1589 島田慧巳(本部直轄浅草道場/弐段/156cm/55kg/27歳)
「試合は自分の稽古の方向性や考え方が正しいかどうかを確かめる場だと思うので、自分がこれまで取り組んできたことが精一杯出し尽くせるように集中して戦いたい。そして勝つことによって普段支えていただいている周囲の方々に感謝を伝えられる試合をしていきたいと思います」