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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第60回目の講習会が11月11日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
15:00からの形(型)講習は、和道流の伊藤康夫先生によるチントウの4回目の指導が行われ、最初に形の中の技が連結する動作と体を切り返すときのスピードが大切であるとの説明があり、技のつながりや体を反転させる動きの稽古が行われた。伊藤先生からは「一つ一つの技を丁寧にやることが大事。慌てて雑な動きにならないように」との注意があり、
先生の号令に合わせて通してチントウの手順を確認した。
その後に先生に指名された講習生が前に出て一人で形を行い、その注意点を先生が指摘し、それに合わせて他の講習生も一緒に学ぶという形式で指導が行われた。次に形の分解に移り、「形の分解では様々なイメージを持って自分で研究してみることが大事」(先生)とのことから、相手の突きを受けたと同時にその突きの手を取って肘関節を伸ばしたり、そのまま相手を投げたりする動作の稽古、また相手の突きを引き込む動作の分解では前足で相手の足を払ったり、反転して後ろから相手の足を払うなど、瞬間的な崩し技の稽古が行われた。
最後に先生から「基本のための基本、形のための形になってはいけません。形は最終的には組手の動きにつながるものでなければ意味がない。どういうふうにしたら組手で役立つのかを常に意識しながら形の動きや分解を稽古して下さい」との話があり、この日の形講習を終えた。

16:30からの組手講習は横道正明先生の指導で、以前の横道先生の講習会で使用した筒型のポールを等間隔で10個程並べ、その間を突きでジグザグに前に進む稽古からスタートした。この稽古は刻み突き、逆突き、刻み逆突き、最後はそれらを混ぜたコンビネーションで行い、横道先生からは「遠い相手を突くつもりで突きを伸ばす。一本一本を決めて前に進む」との指摘があった。同様に並べたポールの上を廻し蹴りのフォームで膝を抱え込んで通過させて前に進む稽古、次に床に立てたポールの上を廻し蹴り、後ろ廻し蹴りで交互に反復する稽古が行われた。
試合形式の組手では、「今日は蹴りの稽古を行ったので、蹴りでもポイントが取れるような組手をして下さい」と言われ、積極的に蹴り技を繰り出す講習生が目立った。先生からは「その場で攻撃を出すのではなく、前に踏み込んで出さなければ浅いと見なされてポイントにはなりません。そして技を決めたらすぐに引いてしっかり構えることが大事」との注意があり、最後は白色と黄色の2つの電球で、白色が点いたら一本突き、黄色が点いたら突きの連続攻撃といった反応の稽古でこの日の講習会は終了した。
次回の講習会は来週11月18日(土)に行われる予定である。