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公益財団法人 全日本空手道連盟の講師の指導による第59回目の講習会が10月28日(土)本部直轄代官山道場にて実施された。
この日は15:00からの形(型)講習のみで、和道流の伊藤康夫先生によるチントウの3回目の指導が行われた。
最初に伊藤先生から和道流の引き手の特徴として「引き手は、和道流は基本的には胸の高さになります。これは構えた位置から最短距離で突きが出せるようにという意味と、引き手が高くても肩に力が入らないようにするという意味があります」と話され、「基本の突きは、突く動作と引く動作は強い突きを出すための左右の交換運動ですが、実戦的には引き手で相手を掴んで手前に引き込み、崩してから反対側の手で突くとさらに効果的だと考えられます」との説明があった。
続いて前回指導された和道流の転位、転体、転技の三位一体の解説があり、伊藤先生は「形には、できるだけ鋭く動く中で重心を保ち理想的な動きができるように稽古するという意味があります」との話があった。
その後、チントウの細かい手順や動作の説明があり、立ち足の変化や回転する動作のポイントなどが重点的に指導された。最後は形の分解の指導があり、相手の技を引き込む動作の応用などの解説の中で伊藤先生から「形は実際にどう使えるのかを考えながら行うことが大切。見た目の形に囚われると技の展開が固定されてしまうので、様々なパターンを想定してどういう体の動きが有効かを意識しながら稽古に取り組むと自分の空手の幅が広がっていくと思います」との説明があり、この日の講習を終えた。
来週は全日本大会のため休講になり、次回の講習会は11月11日(土)に行われる予定である。